Sambaでファイルを共有する
ファイル共有というからにはファイルを共有したいわけで、Sambaで他のユーザーとファイルを共有させる設定です。
そのためには、まず、共有するためのグループが必要です。
groupadd kyouyuu
とコマンドを打つと、kyouyuu というグループができます。
で、ユーザーをこのグループに追加すればよいのですが、ここで注意があります。
usermod -g kyouyuu ユーザー名
としてユーザーのグループを変更してしまうと、プライマリグループがkyouyuuというグループになってしまい、ユーザー自身のグループとは別グループになってしまいます。
usermod -G kyouyuu ユーザー名
とするとセカンダリグループを設定できるのですが、追加ではなく設定なので、そのユーザーに追加するすべてのグループをカンマ区切りで記述する必要があります。
既に、セキュリティーの設定などで何らかのグループに所属している場合、そのグループから抜けてしまう可能性があります。
そんなわけで、ユーザーを追加する場合は、
/etc/group ファイルを直接編集するのがいちばん簡単だと思います。
編集する前に、
cp /etc/group /etc/group.BACK
とかでもして、念のためバックアップを作っておきましょう。
/etc/group ファイルをviエディタなどで開くと、グループがずら~っと並んでいて、最後に先ほど作成した共有用のグループがあります。そこの末尾に、ユーザー名を追加します。ユーザーが複数いるときは、カンマ区切りで書き込みます。
グループができたら、共有するディレクトリを作成します。
場所はどこでもいいのですが、私は/home/kyouyuuを共有用のディレクトリにしています。
mkdir /home/kyouyuu
とでもしてディレクトリを作成したら、
chgrp kyouyuu /home/kyouyuu
として、/home/kyouyuu の所有グループをkyouyuuグループに変更します。
chmod 770 /home/kyouyuu
として、kyouyuuグループに/home/kyouyuuの権限を与えると共に、他のグループの使用を不可にします。
次に、Sambaの設定を行います。
SWATにrootでログインします。
SHARES アイコンを選択します。
「ファイル共有の選択」部分のドロップダウンの public を選択すると、複数ユーザーで共有するための設定ができます。
ちなみに home は、前回設定した、各ユーザ専用の設定を変更できます。
「詳細表示」というのを押すと、項目が増えて、詳細項目の変更ができるようになります。
基本オプションの「path」という所が共有するディレクトリなので、そこを/home/kyouyuu に変更します。
セキュリティオプションの「read only」がYESになっているので、NOにして書き込み可能にします。
「read list」「write list」に、@kyouyuu と記入して、kyouyuuグループのみ使用できるように設定します。
「変更を反映」ボタンを押して、変更を設定ファイルに反映させます。
これで、設定は終了です。
SWATのSTATUSアイコンからSambaを再起動させると、kyouyuuフォルダが共有されています。
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