Ubuntu7.10でプレステエミュを使用する
Ubuntuの好きな所は
オープンソースという枠に捕らわれずに、使いやすさや楽しさを重視した割り切りがある部分です。
他のディストリビューションだとこの辺が使いにくく、無線LANやグラフィックのドライバは自分で探して入れてください、とか、DVDは見れません、みたいなのが多いですが、Ubuntu(特に日本語版)はその辺の割り切りが気持ちいいですね。
使う側の立場で言えば、オープンだろうがなんだろうが、動くことに意味があるので。
そういう所もUbuntuが他のディストリに比べて使い勝手の敷居を低くしている一因だと思います。
前置きはそれぐらいにして、Ubuntuのパッケージを見てるとこんなものをデストリのパッケージにしてしまっていいの?とか笑っちゃうものがあります。
たとえば、GFCE Ultra NES Emulator とか。
これってファミコンのエミュレータですよ?
Linuxのエミュ使いというのは、ソースをビルドしてどうのこうのと何かとスキルが必要なのが常だったのですが、パッケージになっているので、Windowsでインストールするぐらい簡単にインストールできてしまいます。
ただ、ファミコンはROMのイメージをどうやって持ってくるかという最大の難関があるのですけどね。
で、さらにパッケージを眺めていると、PCSX ってのがありました。
こいつは!もしや!?Windowsでも有名なプレイステーション用のエミュレータではございませんか!
プレステエミュだと、手持ちのCD-ROMをイメージにしてしまえばOKなんで簡単です。
プレステエミュの難しい所は、エミュレータ本体以外にコントローラやグラフィックのプラグインを追加する必要があり、ソフトとエミュレータとプラグインとPCの相性が一致しないと動かないのです。
ここはPCSXも同じなのですが、PCSXが他のプレステエミュレータより敷居が低いのは、プレステのBIOSを持っていなくても起動できることです。つまり、PCSXが動くスペックのPCとUbuntuとプレステのCD-ROMがあれば動く可能性がある、ということです。
さて、前提条件として、プレステのソフトのイメージが必要です。
私はWindowsで CD Manipulator を使って作っていますが、Linuxの場合は@ITの記事を参考にするといいかもしれません。mkisofsはSynapticパッケージマネージャからインストールできるようです。
アプリケーション→追加と削除を起動します。
「全ての利用可能なアプリケーション」を選択して PCSX を検索するとすぐ出てきます。
これをインストールすれば、ファイルの配置とか面倒なことを全部やってくれます。
Synapticの方でPCSXを検索した所、インストールしたもの以外に2つのパッケージがありました。
インストールした所、更新履歴と言語ファイルのパッケージのようでした。必要なのかは不明です。
(特にメニューが日本語になる風でもないし・・・。)
アプリケーション→ゲーム に PCSX が追加されているので起動してみますが、まだゲームはできません。
というのも、プラグインが無いからです。
プラグインは自分で探さないといけないのかな?と思いつつ、Synapticのプロパティでインストール先を確認した所、/usr/lib/games/psemu/ ってなディレクトリが作成され、そこにプラグインが格納されているっぽいです。
PCSXはユーザーのホームディレクトリ直下の .pcsx ディレクトリを見に行っているので、ここのプラグインディレクトリにプラグインを置けばいいようです。
アプリケーション→アクセサリ→端末を起動します。
自分のhomeに.pcsxディレクトリがあるので、そこのpluginsディレクトリへ移動
$ cd
$ cd .pcsx/plugins/
/usr/lib/games/psemu/から必要なファイルのリンクを張ります。
$ ln -s /usr/lib/games/psemu/lib/* ./
$ ln -s /usr/lib/games/psemu/config/* ./
これでOK。
PCSXを起動し、Configuration からグラフィック、サウンド、コントローラのプラグインの設定ができるようになっています。
ただプラグインの設定は微妙で、ゲームによっても違ったりするので難しい所です。トライ&エラーを繰り返すしかないです。グラフィックの Use FPS Limit のチェックは必須になると思います。
コントローラは、ジョイスティックも使えます。Ubuntuは、自動でUSBのジョイスティックを認識してました。
ちなみに、今回のスペックですが、毎度の librettoU100 です。
オンボードのグラフィックとPentiumM733 1.1Ghzのスペックで、プレステエミュが動くので驚きです。
コントローラはELECOMのJC-U1608TBKです。
試しに動かしたグランツーリスモでは、オープニングの音と車選択時の音が変だったのですが、ゲーム自体は普通に遊べました。
グランツーリスモの音関係はWindows用のエミュでも設定が難しい所なので、プラグインを変えるとかするとBestな設定が出るかもしれませんが。
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