Ubuntu7.10 で Bluetoothキーボード&マウスを使う
前回、Bluetoothキーボードとマウスを買った記事を書きましたが、Windowsでうまく行ったならLinuxで試してみるのがLinux道!
Ubuntu7.10には、デフォルトでBluetooth用のツールが入っているので、Bluetoothが使えることに何の疑いも持っていませんでした。
Bluetoothはドライバのインストールが不要のはずだし、それならWindowsで設定するぐらい楽勝だろう、と・・・・。
今回の環境
ノートPC
TOSHIBA libretto U100/190DSB
Bluetoothマウス
サンワサプライ MA-BTLS6
Bluetoothキーボード
サンワサプライ SKB-BT08BK
正直、今回も苦戦しました。
なぜなら、ただでも少ないBluetoothユーザーの中で、しかもLinux(Ubuntu)の情報を探さなければいけなかったからです。
さらに、東芝独自の仕様も絡んでくるんです。(すぐに解決できたけど。)
参考にしたページ
Gentoo Linux Bluetoothガイド
∀∀'s daily life の Ubuntu 7.10でBluetoothマウスを使う
Ubuntu の Documentation の BluetoothSetup(英語のページ)
とにかく情報が少なく、海外のページも参考にする状態でした。
まず、
$ sudo hidd --search
ってすれば、デバイスのアドレスが表示されるようです。
・・・でも、デバイスが無いようなメッセージが出るのみなんです。
そんなバカな!
Windowsの時は問題なく使えていました。
デバイスはあるはずです。
いきなり出だしで躓くとは思ってもいませんでした。
UbuntuのBluetoothは、東芝製のものを認識できないのでしょうか?
Linuxで動かすことを前提でのBluetooth導入だったのに、諦めなくてはいけないのでしょうか?
でも、怪しいメーカーのものならともかく、本家東芝製品が動かないBluetoothってあるのか?
そこで、東芝Linux情報のページでBluetoothのことを調べてみました。
Linux開発者情報に情報がありました。
「ユーザ様より、toshset Ver.1.62(http://schwieters.org/toshset/) をON/OFF切り替え、クエリーが可能になるとのご連絡頂きました。('03-11-06)」
とのことです。
なに!?BluetoothのON/OFFがあるのか!?
toshset について検索してみましたが、全然情報が無いですね(汗)。
幸い、Ubuntu7.10にはなんとデフォルトで toshset が入っていました。
Linuxマニアの中では、もしかしたら常識的なツールなのかもしれません。
東芝は上記URLでも解るように、独自の仕様をLinux開発者向けに情報公開しています。
(さすがに全部というわけにはいかないようですが。)
仕様の公開は仕様に不備が発覚したり、そのような場合にはセキュリティ上の問題にもなりかねないので、そういう理由からも積極的に公開するメーカーは少ないのですが、それでも情報提供している東芝を他のメーカーも見習ってほしいと思います。
さて、
$ sudo toshset -bluetooth on
とコマンドをうつと、パネルにBluetoothのマークが現れました。
やった〜、内蔵のBluetoothを認識したようです!
デバイスのConnectボタンを押してペアリングできる状態にしておきます。
$ sudo hidd --search
で、デバイスのアドレスが表示されます。
続けて、以下のコマンドをうちます。
sudo hidd --connect aa:bb:cc:dd:ee:ff
↑表示されたアドレス
これでマウスの方は使えるようになりました。
でも、これだけではキーボードは使えません。
と言うのもSKB-BT08BKの仕様で、Connectボタンを押すと認証に使うPINコード(パスキー)が毎回ランダムに変わってしまうのです。
Windowsの場合は、ペアリングの際に画面にキーボードのPINコードが表示されるので、Bluetoothキーボードからその値を入力すれば認証されます。
Linuxの場合は、
$ sudo hcitool auth aa:bb:cc:dd:ee:ff
↑表示されたアドレス
でPINコードの入力ダイアログが表示されるのは判ったのですが、肝心のPINコードが表示されていないので何を入力すればいいのか判らない状態です。
検索してみても、LinuxでBluetoothキーボードを使っている人の情報はほとんどありません。
Mac用のキーボードとマイクロソフト製のキーボードを使っている人がいたぐらいです。
PINコードの入力に関しての情報は全く見つかりませんでした。
Ubuntuのコミュニティに入って質問してみたものの、レスは皆無・・・。
Windowsユーザーでさえ、使っている人が少ないんだもんねえ。(泣)
オレの2万円掛けたBluetooth化計画は失敗に終わってしまうのか!?
万事休すと思った際に、WindowsではConnectボタンを押してPINコードを入力すれば、次回以降PINコードの入力が不要な点を思い出しました。
これは、キーボードがlibrettoU100との認証で同じPINコードを使っているからじゃないの?
そこで、Windowsで入力したPINコードを控えておき、
$ sudo hcitool auth aa:bb:cc:dd:ee:ff
↑表示されたアドレス
でPINコード入力のダイアログが表示された時にWindowsの時のPINコードを入力した所、使えるようになりました!
Windowsと同じく、マウスもキーボードも一度ペアリングを行っておくと、次回起動時からはペアリングを設定する必要はありません。
毎回、
$ sudo toshset -bluetooth on
でBluetoothを有効にしておく必要はありますけどね。
今回もかなり苦労しました。
Linuxでなんかやろうとすると、必ずどこかにハマり所があります。
嫁にはそうまでしてLinuxで動かしたいかと呆れられていますが、
そうまでしてLinuxで動かしたいんだよう〜。
そういえば、Ubuntuインストール時に付いてくるBluetooth用のツールの使い方は未だにさっぱり解りません。(汗)
ちなみにこの記事は、認証済みのキーボードを使って書いています。(笑)
あ〜快適〜。
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