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2007年12月

2007/12/24

Ubuntu7.10 で Bluetoothキーボード&マウスを使う

前回、Bluetoothキーボードとマウスを買った記事を書きましたが、Windowsでうまく行ったならLinuxで試してみるのがLinux道!
Ubuntu7.10には、デフォルトでBluetooth用のツールが入っているので、Bluetoothが使えることに何の疑いも持っていませんでした。
Bluetoothはドライバのインストールが不要のはずだし、それならWindowsで設定するぐらい楽勝だろう、と・・・・。

今回の環境
ノートPC
TOSHIBA libretto U100/190DSB

Bluetoothマウス
サンワサプライ MA-BTLS6

Bluetoothキーボード
サンワサプライ SKB-BT08BK

正直、今回も苦戦しました。
なぜなら、ただでも少ないBluetoothユーザーの中で、しかもLinux(Ubuntu)の情報を探さなければいけなかったからです。
さらに、東芝独自の仕様も絡んでくるんです。(すぐに解決できたけど。)


参考にしたページ
Gentoo Linux Bluetoothガイド
∀∀'s daily lifeUbuntu 7.10でBluetoothマウスを使う
Ubuntu の Documentation の BluetoothSetup(英語のページ)
とにかく情報が少なく、海外のページも参考にする状態でした。

まず、
$ sudo hidd --search
ってすれば、デバイスのアドレスが表示されるようです。

・・・でも、デバイスが無いようなメッセージが出るのみなんです。
そんなバカな!
Windowsの時は問題なく使えていました。
デバイスはあるはずです。
いきなり出だしで躓くとは思ってもいませんでした。
UbuntuのBluetoothは、東芝製のものを認識できないのでしょうか?
Linuxで動かすことを前提でのBluetooth導入だったのに、諦めなくてはいけないのでしょうか?

でも、怪しいメーカーのものならともかく、本家東芝製品が動かないBluetoothってあるのか?

そこで、東芝Linux情報のページでBluetoothのことを調べてみました。
Linux開発者情報に情報がありました。
「ユーザ様より、toshset Ver.1.62(http://schwieters.org/toshset/) をON/OFF切り替え、クエリーが可能になるとのご連絡頂きました。('03-11-06)」
とのことです。
なに!?BluetoothのON/OFFがあるのか!?
toshset について検索してみましたが、全然情報が無いですね(汗)。
幸い、Ubuntu7.10にはなんとデフォルトで toshset が入っていました。
Linuxマニアの中では、もしかしたら常識的なツールなのかもしれません。

東芝は上記URLでも解るように、独自の仕様をLinux開発者向けに情報公開しています。
(さすがに全部というわけにはいかないようですが。)
仕様の公開は仕様に不備が発覚したり、そのような場合にはセキュリティ上の問題にもなりかねないので、そういう理由からも積極的に公開するメーカーは少ないのですが、それでも情報提供している東芝を他のメーカーも見習ってほしいと思います。

さて、
$ sudo toshset -bluetooth on
とコマンドをうつと、パネルにBluetoothのマークが現れました。
やった〜、内蔵のBluetoothを認識したようです!


デバイスのConnectボタンを押してペアリングできる状態にしておきます。
$ sudo hidd --search
で、デバイスのアドレスが表示されます。

続けて、以下のコマンドをうちます。
sudo hidd --connect aa:bb:cc:dd:ee:ff
                   ↑表示されたアドレス

これでマウスの方は使えるようになりました。

でも、これだけではキーボードは使えません。
と言うのもSKB-BT08BKの仕様で、Connectボタンを押すと認証に使うPINコード(パスキー)が毎回ランダムに変わってしまうのです。
Windowsの場合は、ペアリングの際に画面にキーボードのPINコードが表示されるので、Bluetoothキーボードからその値を入力すれば認証されます。
Linuxの場合は、
$ sudo hcitool auth aa:bb:cc:dd:ee:ff
                   ↑表示されたアドレス
でPINコードの入力ダイアログが表示されるのは判ったのですが、肝心のPINコードが表示されていないので何を入力すればいいのか判らない状態です。

検索してみても、LinuxでBluetoothキーボードを使っている人の情報はほとんどありません。
Mac用のキーボードとマイクロソフト製のキーボードを使っている人がいたぐらいです。
PINコードの入力に関しての情報は全く見つかりませんでした。
Ubuntuのコミュニティに入って質問してみたものの、レスは皆無・・・。
Windowsユーザーでさえ、使っている人が少ないんだもんねえ。(泣)
オレの2万円掛けたBluetooth化計画は失敗に終わってしまうのか!?

万事休すと思った際に、WindowsではConnectボタンを押してPINコードを入力すれば、次回以降PINコードの入力が不要な点を思い出しました。
これは、キーボードがlibrettoU100との認証で同じPINコードを使っているからじゃないの?

そこで、Windowsで入力したPINコードを控えておき、
$ sudo hcitool auth aa:bb:cc:dd:ee:ff
                   ↑表示されたアドレス
でPINコード入力のダイアログが表示された時にWindowsの時のPINコードを入力した所、使えるようになりました!
Windowsと同じく、マウスもキーボードも一度ペアリングを行っておくと、次回起動時からはペアリングを設定する必要はありません。
毎回、
$ sudo toshset -bluetooth on
でBluetoothを有効にしておく必要はありますけどね。


今回もかなり苦労しました。
Linuxでなんかやろうとすると、必ずどこかにハマり所があります。
嫁にはそうまでしてLinuxで動かしたいかと呆れられていますが、
そうまでしてLinuxで動かしたいんだよう〜。
そういえば、Ubuntuインストール時に付いてくるBluetooth用のツールの使い方は未だにさっぱり解りません。(汗)

ちなみにこの記事は、認証済みのキーボードを使って書いています。(笑)
あ〜快適〜。

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Bluetoothのキーボードとマウスを買う

愛用のノートPC librettoU100 なんですが、あまりの小ささにキーボードの使い勝手がいまいちなんです。
慣れてくるとWebでの検索程度なら問題なく使えるのですが、メールやブログの記事など長文を書くには向いていません。
そこで、前から librettoU100 用のキーボードが欲しいと思っていたのです。

librettoU100は東芝製のノートPCということもあり、Bluetoothが内蔵されています。
キーボードもマウスもBluetoothにしてしまえば、USBを抜き差しする必要も無く快適に使えるかな〜と思ったわけです。
ま、Bluetoothが付いてるなら使おうかなとか思ったわけで。
なんか東芝の戦略に乗せられているなあ・・・・。

そこでここ数ヶ月ほど、Bluetoothについていろいろと調べてみました。
Bluetoothって最近の規格かと思いきや、USB2.0より古い規格だったんですね〜。
そんな規格でありながら、Bluetoothを使っているPCユーザーはかなりマニアックな少数派ですよね。
私も今までは知らない派だったわけだし。
ちなみに、うちの嫁は昔からのコアなPCユーザーだから、一般人が知らないマニアックな規格にはけっこう詳しく、Bluetooth1.1を使用してPHSからインターネットに接続していた強者です。


日本ではほとんど普及していない規格なんで、キーボードもマウスも種類が全然無く、選択肢が限られてしまいます。
値段もPS/2やUSBが高くて数千円で買えるのに対し、Bluetoothキーボードは安くて1万円程度もしてしまいます。
この辺も普及を阻んでいる一因ですね。
パソコン雑誌やパソコンショップで製品をしらべ、目に付けたのがシグマA.P.Oの ELBT106BRと、サンワサプライの SKB-BT08BKです。
デザインのELBT106BRか(むちゃむちゃデザインがかっこイイ)、使い勝手のSKB-BT08BKか、という所ですね。

マイクロソフトも出しているのですが、毎度のことながらむちゃむちゃデカいんですよね。
librettoU100の代替キーボードには相応しくなかったので却下しました。
ただし、Linuxで使おうとした場合など、他メーカーより使っている人が多いので情報が多いという利点はあります。
ロジクールも出しているのですが、2万円を越える高級品とかなんで、こちらも却下しました。
Linuxで使うことも想定しているので、Windowsに特化した高級品は反って使いにくいです。

ボーナスが入ったのを期に、いざ買いに行ったらELBT106BRが売り切れていて(今のBluetoothキーボードのイチオシなんでしょうね。)、選択する間もなくSKB-BT08BKに決まってしまいました。
今から考えると、ELBT106BRはキーが大きめで若干キー入力がしにくかった印象なので、この選択で良かったと思っています。

マウスにいたっては選択肢が全然無く、お店にはVAIO用のBluetoothマウスと、サンワサプライのMA-BTLS6しか置いてありませんでした。
そんなわけで、マウスもサンワサプライ製にして統一しようと考えたわけです。

これで、合計2万円ぐらいになります。
私が普段メインで使っているキーボードが、LG電子の韓国製PS/2無線キーボード(でも日本語キーボード)&マウス1500円を使っています。(値段の割に使い勝手はかなり良くてお気に入りです。)
サーバには最近まで400円のものを使っていましたが使い勝手があまりにも悪く、HP純正のPS/2キーボードを700円で手に入れて使っています。
Bluetoothにすると、2万円ですか。ボーナス出てなければ買っていませんって。


早速、librettoU100のWindowsXPで設定して使ってみました。

まずマウスですが、
Bluetoothの性質上、使用後数秒放っておくと電池の消耗を防ぐために待機モードになるのですが、復帰時に若干時間がかかるのでこの辺が正直微妙です。
特にマウスは待機モードから復帰する時に1秒ほど待たされるので、一瞬掃除していないボールマウスのような動きになります。
またマウスのレーザーが若干強めで、マウスを少し浮かせた状態でもマウスカーソルが動いてしまうので、赤外線マウスの使用感とは若干異なります。
慣れるとこんなもんかなと思うようになりますが、最初は高い値段の割にこの程度か!?と思いました。
マウスのバッテリーへの充電はUSBポートから行い、充電中も使用可能とか、この辺の使用感は良いと思いました。

キーボードの方ですが、
こちらは使用感に特に不満は無いです。
ただ、電池の寿命がカタログスペックで、「1日8時間使用で約3ヶ月」って書いてあります。
これって少なくない?
LGのPS/2無線キーボードなら、少なくとも1年は電池のことを考えなくて良いです。
普段1日8時間も使わないので、もしかしたら同じぐらいの妥当な数値なのかもしれませんけど。


Bluetoothって非常にクセのある規格だなあと思います。
無線の規格を一般化しているため、メーカー独自の規格とは異なりセキュリティ対策の為に独特の設定が必要になります。
この辺は無線LANも同じですが。
Wiiとかでも使われるようになったし、本格的な普及はこれからなのかな。
もっと機種が増えれば安くなるかもしれませんが、今の所は性能の割に値段が高いよなあ・・・という印象です。

ちなみに、サンワサプライって他社用キーボードカバーを作っているのに自社用は作っていないんですね。(汗)
今は汎用のキーボードカバーを付けています。(もちろんサンワサプライ製(笑))

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