VirtualBoxでUbuntu7.10(日本語版)を仮想化する。
OSの仮想化にはず~っと前から興味がありましたが、一度 QEMU をインストールした時にあまりに遅さにOSのインストールもままならず、それ以来ウチのPCで仮想化なんて無理な話なんだ・・・。と思って諦めていました。
そうこうしているうちに、主要な商用仮想化ソフトがどんどんフリーで使用可能になり、ネットでの評判もけっこういいみたいで、仮想化熱がまたフツフツと沸いてきたのであります。
しかも、Ubuntuだと、日本語版の仮想マシンを配布しています。
説明を読むと、仮想化ソフトをインストールして、仮想マシンを登録するだけ。という簡単さ!
これは試してみなくては!
ちなみに、今回はVirtualBoxを使用しました。
環境は、
CPU AthlonXP 2500+
グラフィック RADEON9600PRO
メモリ 1.5G
ホストOS(VirtualBoxをインストールした側) Windows2000
ゲストOS(仮想化側) Ubuntu7.10(日本語版)
です。
早速、Ubuntuのページの説明どおりにVirtualBoxをインストールし、ダウンロードしたUbuntu 7.10 の仮想マシンを登録すると、即動きました。
しかも、けっこう快適に!
体感的には、Pentium3 で動かしたぐらいの速度は出ているのではないでしょうか。
これは十分使えます。
VirtualBoxの設定で、サウンドに Windows DirectSound を選択すると、音も鳴りました。
ネットも標準で繋げます。
拍子抜けするくらい簡単にできました。
ここで疑問が。
ゲストOSでネットには繋げているけれども、ゲストOSをサーバとして使うことはできるのだろうか?
その場合、仮想化環境にはどうやって接続するんだ?
そもそも仮想化のネットワークってどのように認識しているんだ?
調べてみた所、デフォルトではNATでの接続のようです。
ホストOSがルータみたいになってるってことなのかな?
でもそうすると、ゲストOSは他から見えないことになってしまいます。
元々仮想化はサーバのリソースを有効に使おうという目的で発展しているので、ゲストOSが見えるようになる方法があるはずです。
またまた調べた所、やはり情報はいっぱい転がっていました。
ホストインターフェースを新規に作成すると、それが仮想的なネットワークアダプタとしてWindowsに認識されます。
それを、本物のネットワークアダプタとブリッジすれば、LANからゲストOSへアクセスできます。
ここで問題が。
ホストOSが WindowsXP であれば簡単にブリッジできるのですが、Windows2000 はデフォルトではブリッジできません。
ブリッジ用のツールをインストールするなりしないといけないようです・・・。
仮想化の実験のためだけにインストールする気にはなりません。
なんかいい方法が無いか探した所、ありました!
Windows2000でTAPwin32を利用する方法です。
ここでは、「インターネット接続の共有」を使うことによって、ブリッジではなくWindows2000をゲートウェイとして使用する方法で接続しています。
このページでは、VirtualBoxではなくcoLinux で仮想化されていますが、参考になりました。
ちなみに、ここまでマニアックなPCページなら他に有益な情報があるかもと思いトップページに行ったら、
なんと かのう クリニックのページ
だったので、驚きでした。
名古屋のお医者さんのページだったのです!
院長先生がかなりのパソコンマニアのようで、一般人は
Win2000・WinMe・Linuxのトリプルブート
なんてことは絶対しませんって・・・。
さて、
マイネットワークのプロパティから、本物のネットワークアダプタを選択しプロパティーを開きます。
共有タブを選択すると、
「この接続でインターネット接続の共有を使用可能にする」
というのがあるので、チェックを入れればOKです。
チェックを入れるには、ゲストOSが動いている必要があるかもしれません。
この方法では、ゲスト側のゲートウェイが192.168.0.1に固定されるので、LAN内で192.168.0.XってなIPを使っている場合は使えません。LAN全体を192.168.1.Xとかに変える必要があります。
我が家は幸い別のIPだったので、問題なく設定できました。
あとはUbuntuのネットワークの設定をIP固定にし、192.168.0.2とかにして、ゲートウェイを192.168.0.1とすれば、LANからゲストOSが見えます。
ここでちょっとハマったのが、毎度のファイアウォールです。
ホストOSからゲストOSは見えるのに、ゲストOSからはゲートウェイすら見えない状態になりました。
もちろんゲストOSはネットに繋げません。
ホストOSのファイアウォールを解除すると、繋げるようになりました。
ちなみに、Windows2000で使っている F-Secure Internet Security では、ファイアウォールに
「信頼済みのネットワークアダプタ」
という項目があり、これにゲストOSの仮想ネットワークアダプタを指定すればファイアウォールを起動したままゲストOSからインターネットに接続できます。
これで、ゲストOSにサーバをインストールし、実験三昧とかできるな~。
ちなみに下の画像は、Microsoft Excel 対 OpenOffice.org Calc ってな図です。
(特に意味は無い。)
冴子先生、どっち行ってるんですか!
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