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2008年11月

2008/11/30

ubuntu8.10でtoshsetを使用してBluetoothを有効にする方法

Ubuntu8.10日本語版がリリースされてからしばらく経ちますが、私はまだ導入していません。
というか、一度8.04からアップグレードしたのですが、今まではつかえていたtoshsetが8.10では使えなくなってしまったのです。
これが無いと、東芝の特定のノートパソコンではBluetoothが使えません。私が使っている librettoU100 もその一つです。
普段Bluetoothのマウスとキーボードを使っているので、これは致命的です。
そんなわけで、すぐに8.04に戻してしまいました。

ただ、8.10日本語版のNautilusは、Windowsの共有フォルダを覗いた時に全角文字をShift_JISで表示してくれるようになりました。
今までは日本語のファイル名だと文字化けしていたので、この修正は大きいです。

8.10のtoshsetの問題に関するlaunchpadを眺めていた所、8.10でtoshsetを使えるようにしている人を見つけました。
どうやらカーネルソースにパッチを当てて、toshiba_acpi をコンパイルしなおしています。
試してみたいのですが、8.04に戻した環境を正常に動くか解らない実験の為に8.10をインストールする気にもなりません。
そこで、USBメモリに「Make USB Startup Disk」をインストールして、それを修正することにしました。


さて、方法なんですが、本家フォーラムの Howto: toshset, bluetooth etc on 8.10 Intrepid Ibex に載っています。
英語なんで、日本語で書きます。

以下のコマンドで作業に必要なパッケージをインストールします。
sudo apt-get install build-essential linux-source libncurses5-dev kernel-package

インストールしたカーネルのソースを作業ディレクトリにコピーして、作業ディレクトリへ移動します。
cd ~
mkdir src
cp /usr/src/linux-source-2.6.27.tar.bz2 src
cd src
tar xvjf linux-source-2.6.27.tar.bz2

↓ここから最新のパッチをダウンロードします。
http://memebeam.org/free-software/toshiba_acpi/
2.6.26 patch はUbuntu8.10のカーネル2.6.27で使用できます。
その場合、以下のコマンドでダウンロードできます。
wget http://memebeam.org/free-software/toshi … 6.26.patch

パッチファイルをソースのある位置へコピーします。
cp toshiba_acpi-dev_toshiba_test5-linux_2.6.26.patch linux-source-2.6.27/drivers/acpi
cd linux-source-2.6.27/drivers/acpi

パッチを当てます。上のコマンドはテストです。これでエラーが出ないようなら下のコマンドを入力します。
patch -p0 < toshiba_acpi-dev_toshiba_test5-linux_2.6.26.patch --dry-run
patch -p0 < toshiba_acpi-dev_toshiba_test5-linux_2.6.26.patch

Makefileを修正します。
※新規にMakefileを作成する、という意味かもしれませんが、私は既存のファイルの最後に以下を追加しました。
--- 追加する内容 ---
obj-m += toshiba_acpi.o

all:
    make -C /lib/modules/$(shell uname -r)/build M=$(PWD) modules

clean:
    make -C /lib/modules/$(shell uname -r)/build M=$(PWD) clean
--- 追加する内容 ---

makeします。(コマンドでmakeと入力)
make

ファイルが沢山できますが、使用するのは toshiba_acpi.ko だけです。
toshiba_acpi.koを上書きします。
※その前に既存のtoshiba_acpi.koがあればどこかに退避させておくのが良いと思います。
sudo cp toshiba_acpi.ko /lib/modules/`uname -r`/kernel/drivers/acpi/
cd /lib/modules/`uname -r`

echo "/lib/modules/`uname -r`/kernel/drivers/acpi/toshiba_acpi.ko:"
上記コマンドで出力された結果を、./modules.dep の一番最後に追記します。

以下のコマンドでモジュールを読み込みます。
sudo modprobe toshiba_acpi

※のはずですが、私の環境ではエラーが出て読み込めませんでした。
dmesgには以下(のようなメッセージ)が吐かれていました。
toshiba_acpi: Unknown parameter 'hotkeys_over_acpi'
この問題については、launchpadの以下が詳しいです。
https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+sour … bug/180678
そこで
/etc/modprobe.d/toshiba_acpi.modprobe

options toshiba_acpi hotkeys_over_acpi=1

#options toshiba_acpi hotkeys_over_acpi=1
とコメントし、その後
sudo modprobe toshiba_acpi
とコマンドするとモジュールを読み込めました。

後は
sudo toshset -bluetooth on
sudo toshset -bluetooth off
でBluetoothのON、OFFを制御できます。
Bluetooth機器を登録するには、Bluetoothが有効時にパネルに表示されるマークを右ク
リックした時に表示されるメニューから可能で、8.04より使いやすくなっています。


本家フォーラムで使用方法を書いているadpsimpsonさんによると、
Expect it be be fixed soon in 8.10, but in the mean time it's worth having this here.
と書いているので、早いうちに正式に修正されたものがリリースされるかもしれません。

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Ubuntu8.10日本語版をUSBメモリにインストールする

Ubuntu8.10日本語版がリリースされてからしばらく経ちます。
恒例のUSBメモリへのインストールなんですが・・・。
今回ははっきり言って書くことがありません。
っつーのも、デフォルトでUSBメモリへのインストールができるようになったためです。

インストール方法は、LiveCDで起動して、システムメニューの「Make USB Startup Disk」という所をクリックするだけです。GUIで簡単にインストールできます。
詳しい説明は、フォーラムの方にあります。
「Make USB Startup Disk」 の使用法と「ブートCD」

もともと、CDの無いPC用にLiveCDと同じ機能を提供するためのものなんですが、データの保存もばっちりできます。
今回すごい所は、毎度トラブルの元だった casper-rw がファイルで作成されるんですよね。
つまりこのファイルをバックアップしておけば、トラブルが発生した場合も元の環境に戻すことができます。

USBメモリへのインストールは需要があるにもかかわらず、8.04でなくなってしまいガッカリしたのですが、パワーアップして復活させるとは、さすがUbuntuですな。

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2008/11/12

玄箱のファンを替える

我が家の玄箱は純粋なNASとして多大な働きをしております。
純粋なNASとして使っても、使いやすいようにカスタマイズ可能な所が玄箱の魅力とも言えます。

そんな玄箱ですが、いろんな欠点もあります。
その一つがファン。
ネットで「玄箱 ファン」と検索すれば、玄箱大好きな人のページはヒットせず(ある意味ヒットしているのだが・・。)、玄箱のファンが壊れた人のページばかりがヒットします。
そうなんです。玄箱のファンは壊れやすいのです。

常時接続していた我が家のファンもとうとう壊れました。

壊れたと言っても急にファンが止まるようなことは無くて、だんだん騒音が激しくなります。
常時稼働しているものだから、気になる気になる。
そんなわけで、ネットでファンの交換方法を検索すると、4インチファンであれば交換可能なことが解りました。
玄人志向から交換キットなるものも発売されているのですが、余計なパーツも抱き合わせて買わされるため、交換キット購入者は少数派です。たいがい、4インチファンを独自に調達してます。
玄人相手の商売もいいことばかりではないのですな・・・。

しかも、交換している人ってただ単に交換するだけではありません。
玄箱のファンを交換するには、今のファンを切ってハンダ付けする必要があるのですが、みんなここにファン接続用のコネクタも付けています。
なるほど。こうすればまたファンが壊れたときにも、ファンの交換が楽ですね。

ここまで調べて秋葉原までファンを調達しに行きました。
本来なら秋葉原のPCパーツ専門店をうろつくのですが、一緒に来た1歳の息子が退屈しそうだったので手っ取り早くヨドバシで探しました。
なんかPCマニアがヨドバシでパーツを買うと敗北した気分になるのは何故なんだろう・・・。


ファン購入時の注意点は、ファンの線が3つ出ているものを選ぶことです。
つまり、玄箱はファンが回っているかチェックを行っているってことですね。

交換前のファンの型番は、 ADDAのAD0412LX-G76 で、スペックは有限会社ファインチューンの社長の記事によると 12V-70mA, 4,800rpm なんだそうです。
けっこういいものが付いてはいるんですね。

で、買ってきたのがDECAの FJ0410S60 風神 FU-JIN ってやつです。
回転数が6000回転と高いのですが、値段は安い!600円ぐらいで売ってます。
電源が、よくあるファン用の小さいヤツとハードディスクに使うデカいヤツ、どちらからでも供給できるのですが、玄箱に組み込むにはデカいヤツが邪魔です。
ま、切り落とせば問題ない。

早速玄箱をバラして接続しようと思って問題が。
オレんち、ハンダゴテが無いし!!
中学時代、電子工作部部長の身でありながら、なんたる醜態!
とりあえず、嫁の弟に借りて場をしのぎました。
ハンダゴテが無いような家なんで、配線の皮剥きも一苦労。
ニッパーなんていう文明の利器が無いのでハサミで剥きました。二回ほど配線を切り落としました。

ま、そんな苦労もありながら、なんとかコネクタとファンを接続しました。
配線の色は赤と黒が一緒なので、玄人な方々はまず間違えることは無いと思います。
この程度、元電子工作部部長のオレにとっては楽勝だな。
ってな感じで玄箱を組み立てなおし、電源を入れた所、なんか空気吸い込んでいるんですけど!!

ファンの裏表を逆に付けていたのでした・・・・。
ここで気づいたのですが、買ってきたファンは元のファンより1ミリほど高さがあり、正しい方向には入らないのです。
逆なら計算されたぐらいピッタリ収まるので、何も考えずに逆さまに付けてしまったのでした。
そんなわけで、玄箱にピッタリ組み込めるようにファンの4隅の穴のうち2つを少し広げました。
この作業もろくな道具が無いので、プラスドライバでグリグリ穴を広げました。

やっとこさ完成!
ファンの回転数が高めなのですが、思ったより静か。
少なくとも壊れたファンよりは断然静かです。
ちなみに、交換したファンの耐久性は30000時間だそうです。
3年ちょっとは大丈夫みたい。
玄箱を買ったのが2005年の秋なので、元のファンと同じぐらいは使えるってことかな。


2008/12/06 追記
その風神なんですが、既に爆音を発しており、ほぼ壊れてます。
1ヶ月持たなかったじゃん。だめじゃん風神・・・・。

そんなわけで、またまたファンを調達しました。これに懲りて、メーカー物にしました。
AinexのCFP-40SGです。
値段が風神の3倍以上もするebm-papst製のファンです。
このファンは、本体取り付けの際に加工が不要でピッタリはまりました。
静音ファンだけあって、むちゃむちゃ静かです。

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