UbuntuでUPSを使用する
Ubuntuサーバ版を使用した時の続報です。
過去記事では以下のことをやってきました。
Ubuntuサーバー版をインストールする
Ubuntuサーバー版でWebDAV環境を構築する
Ubuntuサーバー版でFTPS環境を構築する
こんなことをやっていたのは、実は社内拠点間でファイルを共有したいという要望があり、Linuxだったら安価に構築できますよと提案したのがきっかけで、作業の裏付けを取っていたのでした。
出来るだけ安価で、という話だったので、余っているPCにUbuntuサーバ版を入れて構築したのですが、話はどんどん本格的になりサーバラックに格納することになっちゃいました。
サーバなんで燃えたりすると困るので理に適ってはいるのですけどね。
PCはゴミになるような余っているPCを使いましたが、サーバラックが都合よく余っているなんてことはありません。
結局新品を買う羽目になりました。
省スペースデスクトップPCなので本格的なラックマウントサーバ用のラックは必要ありませんが、サーバラックの機能を果たすとなればやはりそれなりのものが必要で、結局ハブを格納するためのラックを買うことにしました。
これでも4万円近くするんですよね。
ここまで本格的に予算を使い、サーバが壊れましたではタダでは済まないな・・と思い、ついでにUPSの導入も提案することにしました。
が、LinuxってUPSを使えるのか???
元々サーバでの実績の高いOSなので、使えないなんてことは無いと思うのですが、そもそもUPSなんて触ったことも無いので知識も皆無です。
そこでUbuntuのフォーラムを調べた所、情報がありました。
APC社製UPS用のパッケージがあり、簡単に導入できるとのことです。
APC社製UPSも、家庭用のものなら1万円ぐらいで買えます。
PCとの接続も今はUSBなんですね。
フォーラムの記事の方法と同じなんですが、以下導入方法です。
使用したOSは Ubuntu8.04.1 Server
UPSは APC ES 500 BE500JP
です。
UPSを電源に繋ぎ、充電しておきます。私は数時間程度で動かしましたが、十分充電した方がいいと思います。
UPSとサーバをUSBで接続し、サーバの電源をUPSに挿してサーバを起動します。
パッケージをインストールします。
sudo apt-get install apcupsd
設定ファイルを修正します。
sudo vim /etc/apcupsd/apcupsd.conf
○ケーブルタイプの指定を変更
UPSCABLE smart
↓
UPSCABLE usb
○UPSタイプとデバイスファイルの指定を変更
UPSTYPE apcsmart
DEVICE /dev/ttyS0
↓
UPSTYPE usb
DEVICE
○タイムアウトの設定変更(電源切断後5分後にシャットダウン)
TIMEOUT 0
↓
TIMEOUT 300
/etc/default/apcupsdも修正します。
sudo vi /etc/default/apcupsd
※この修正をしないとデーモンが起動しないらしいです。
ISCONFIGURED=no
↓
ISCONFIGURED=yes
再起動します。
sudo /etc/init.d/apcupsd restart
$ sudo apcaccess status
で、UPSの状態が確認できます。
ちなみに、設定に関してはapcupsd - PukiWikiが詳しいです。
Ubuntuフォーラムで簡単にできると書いてあったとおり、簡単にできて拍子抜けでした。
うまく動かなかったらUPS代自腹覚悟だったのでドキドキだったのですが。
電源切断後5分経つと勝手にシャットダウンを始めるのはプチ感動でした。
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