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2014年5月

2014/05/25

Vine Linux 6.2 に ZSNES をインストールする

ZSNESというのは、スーパーファミコンのエミュレータです。
Vine Linux は 5 の時に self-build-zsnes のパッケージで ZSNES をインストールできていたのに、なぜか 6 以降にはパッケージが無いのです。

そんなわけで、
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/Vine/VinePlus/5/SRPMS.nonfree/
self-build-zsnes-1.51-2vl5.src.rpm
に self-build-zsnes の src.rpm があったのでこれを使ってインストールしてみました。

src.rpm からRPMを作成してインストールしたところ、以下のメッセージが。

エラー: 依存性の欠如:
SDL-devel >= 1.2.0 は self-build-zsnes-1.51-2vl6.i686 に必要とされています
libao-devel は self-build-zsnes-1.51-2vl6.i686 に必要とされています
libpng-devel >= 1.2.0 は self-build-zsnes-1.51-2vl6.i686 に必要とされています
nasm >= 0.98 は self-build-zsnes-1.51-2vl6.i686 に必要とされています
ncurses-devel は self-build-zsnes-1.51-2vl6.i686 に必要とされています
zlib-devel >= 1.1.0 は self-build-zsnes-1.51-2vl6.i686 に必要とされています

Synapticパッケージマネージャ から上記不足パッケージをインストールしました。
これでOKだろうと思ってインストールしたところ、self-build-zsnes はインストールされるのに肝心のZSNESがインストールされない。

ログを見ると、
tools/strutil.h:34: error: 'strncasecmp' was not declared in this scope
make: *** [tools/strutil.o] Error 1
と出ています。

このエラーメッセージで調べると、ZSNESで同じようにハマっている人を見かけます。
どうやら、今のコンパイラだとソースを修正しないとコンパイルできないようなのです。
ここまで来て、なぜ Vine Linux 6 に ZSNES が無いのかがようやく解りました。
そりゃそうだよねー。何も問題が無ければ、6 にもパッケージがあるはずだもんね。
self-build-zsnes からのインストールは諦めて、ここまで判ったのだからソースからビルドしてみることにしました。

このエラーの回避方法を調べていたところ、
Hideaki Rayna Official Blog
Fedora 11 に ZSNESをインストール
という記事に詳しく載っていました。

ソースの、
tools/strutil.hに次を追加
#include

tools/depbuild.cppに次を追加
#include

parsegen.cppに次を追加
#include

で、
./configre
make
make install
すると、
/usr/bin/install -c -d -m 0755 //usr/local/bin
/usr/bin/install -c -m 0755 zsnes //usr/local/bin
/usr/bin/install -c -d -m 0755 //usr/local/man/man1
/usr/bin/install -c -m 0644 linux/zsnes.1 //usr/local/man/man1
って感じでインストールできました。
Screenshotzsnes

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2014/05/11

Let'snote CF-R3 に Vine Linux 6.2 をインストールする

WindowsXP のサポート切れに伴い、嫁が長年使っていた Let'snote CF-R3 をもらいました。

元々、データは全般的にNASに保存して使っていたからデータ移行の必要もなく、ハードディスク内をバッサリ削除して良いとの事だったので、使いたい時にすぐに使えるWeb用マシンにしようと思いました。
我が家では、嫁も小1の子供もタブレットを持っていて(子供のはチャレンジタッチなんだけど)、自分だけタブレット無し生活なので、使いたい時にパッと使えるマシンが欲しかったのです。

で、Linux は Vine Linux にしました。
ここ最近、WindowsXP 代替OSとして Ubuntu を勧める記事をよく見たけど、PentiumM全盛期だった時代のOSにUbuntuは無いでしょ。ってずっと思っていました。
ブラウザとメールしか使わないような人なら、Vine Linux が使いやすいんじゃないかなあ。インストール後、特に設定なく使えるし、画面だってXP使ってた人には解りやすいし。と思ってましたが、結局そういう記事を見ませんでした。何故なんだろう???

で、そんなわけで、Vine Linux をインストールします。
Vine Linux のページからイメージをダウンロードします。
Let'snote CF-R3 にはCDドライブが無いので、USBに入れてインストールします。
USBに入れる方法は、VineLinuxのドキュメントに載っています。
私んちにはLinuxマシンがいくつかあるので、catコマンドで作成しました。

ちなみにUSBメモリが無かったので8GのSDカードに入れたのですが、その後2G程度にしか認識しなくなり焦りました。
SDカードを再フォーマットすればいいのですが、SDアソシエーションが仰るには専用ツールでフォーマットするように推奨しているので、SDアソシエーションのページにある専用ツールを使うのが無難です。
でも、Linux用が無いのが玉に瑕。

で、次に問題なのが、Let'snote CF-R3 でUSBからブートする方法です。
普通は、BiosからUSBを選択すれば起動するのですが、起動設定にUSBのCDはあれどもUSBメモリらしき項目が見つからないのです。
今までてっきりUSBブートできないものと思い込んでいたのですが、ネットで調べたら起動選択デバイスのハードディスクの所にありました。
判るか!こんなの!
ま、それが事前に判っていたので、Linux入れようと思った理由です。

Vine Linux のインストールは、ドキュメントのインストールガイド通りにすればいいです。
XPが使えなくなったと言っても、リカバリ領域を消すのは躊躇しました。
パーティション切るときに注意しなくてはいけないのかな?と思ったのですが、Let'snoteはBiosに細工がしてあって、リカバリ領域をBiosレベルで認識できないようにしているとのことで、安心して全領域削除しました。
後でBiosを見ると、きちんとリカバリ項目が出ていたので問題ないのだろうと思います。(未確認)

デフォルトのインストールだとわざわざディスクをLVMとして扱うので、ここは直接ext4でフォーマットしました。

インストールが終わって起動したら、あっさり動きました。
これでハイバーネートできれば完璧ですが、システム→シャットダウン からハイバーネートを選択しても終了しません。
これって、過去に Vine Linux のメーリングリストで見たことあったような、と思って検索したら、
[vine-users:082461] Re: ハイバネートに失敗
と同じ症状でした。
そこで、

#/bin/bash
sudo sync
sudo sh -c "echo 1 > /proc/sys/vm/drop_caches"

ってな内容のファイルを実行権限を付けてデスクトップに置いておいて、必要な時に実行することにしました。
これで、ハイバーネートできるようになり、いつでもすぐに使えるWebマシーンができて満足です。

その後は、パネルとか増やしてゴテゴテさせると自分好みになりました。
パネルにいろいろ出ているのが好きなのです。
Screenshot


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