東芝HDDレコーダーRDシリーズ

2009/10/12

VineLinux5.0インストール

ついに8/24にVineLinux5.0がリリースされました。
9月ごろにインストールしていたのですが、その後仕事が忙しくなり記事にできていませんでした。

頑なに文字コードにEUC-JPを使っていたVineですが、今回のバージョンからはさすがにUTF-8になりました。
そんなわけで、タダでもアップグレードに成功したこと無いのに、ましてや文字コードが変わって簡単に行くわけが無いと思ったので、アップグレードを試さず、いきなりクリーンインストールをしました。

と言っても、普段、AzureusというかVuseを使ってBitTorrentでファイルをダウンロードしたり、RDServiceを使って東芝のハードディスクレコーダーから動画をコピーしたりすることに使っており、この2つが簡単に導入できるなら、クリーンインストールでも全然問題ありません。むっちゃ個人的な問題ですが。

そんな訳でイチからクリーンインストールしたのですが、ややこしい所も無く画面の指示に従ってインストールするだけでした。
いちおう、インストールマシンのスペックです。

CPU      Pentium3 1Ghz
マザーボード ASUS TUSL2-C-WOA
メモリ      512M
グラフィックボード Matrox MillenniumG450
LANカード  Pragmatic UE1211D-TX (100BASE-TX)
SCSIホストアダプタ Adaptec AHA-2940J
モニタ MITSUBISHI Diamondcrysta RDT176S


デフォルトではFirefoxでFlashが使えません。プラグインのインストールに失敗します。
synapticで、Flashとかで検索すると install-assist-flash-plugin というのが見つかるので、これをインストールすれば使うことができます。

VineLinuxからWindowsの共有フォルダを見た時に文字化けする場合、
/etc/samba/smb.conf の
[global]の dos charset を CP850 から CP932 に変更すると化けなくなります。

テキストエディタが gedit から Leafpad に変わったのはちょっと戸惑いました。
gedit がどんどん高機能化していくので、シンプルな Leafpad になった、ということなんでしょうか?


○RDServiceのインストールについて
これは東芝のハードディスクレコーダのRDシリーズを持っている人にしか使い道が無いソフトなんですが、ハードディスクレコーダ間の動画コピー機能を利用してPCにコピーするものです。
RDServiceはJavaを使用するのでJavaのインストールが必要です。
synapticでjavaを検索すると、java-1.6.0-sun というパッケージが見つかるのでそれをインストールします。
ちなみに私はJavaのプログラミングもするので、JDKをインストールしました。
これは、java-1.6.0-sun-devel というパッケージ名になります。

RDServiceのページから RDService_1.0b5.zip をダウンロードしてインストールします。
私はいつも /usr/local/sbin/RDService にインストールしています。
root権限で
# unzip RDService_1.0b5.zip
と解凍すればインストール完了です。
Javaのバイナリで配布されているので、コンパイルなどは必要ありません。

RDService の起動用スクリプトがそのままでは使えないので、
#cd /usr/local/sbin/RDService
#vi RDService
として起動スクリプトを開き、以下のように書き換えました。
#!/bin/bash
java -jar ${0%/*}/RDService.jar -s -p 5500:5509 -d /ファイルを格納したいディレクトリまでのフルパス $@

書き換えたら、root権限で # ./RDService とするとRDServiceが起動します。

FTPサーバはもともとインストールされていないのか、特に止めておく必要がありませんでしたが、環境によっては必要かもしれません。
また、ファイアウォールを使用している場合は、
tcp 21
udp 137
udp 5500-5509
を開けておく必要があります。

ちなみにVine3.1時代の記事はここです。


○Vuseのインストールについて
これもJavaを使いますので、あらかじめJavaのインストールが必要です。
sourceforge.jpのazureusのページからlinux用のバイナリをダウンロードします。
ちなみに私がダウンロードしたのは Vuze_4.2.0.8_linux.tar.bz2 です。
ユーザーのホームディレクトリにファイルを置いて
$ tar jxf Vuze_4.2.0.8_linux.tar.bz2
で解凍し、
$ cd vuze
$ ./azureus
(または $ ./vuze)
で起動できます。
ここまで、すべてユーザー権限でOKです。

vuzeもファイアウォールの設定が必要です。
vuzeはデフォルトでUPnPのプラグインがあるのでUPnP対応ルータなら特に設定しなくてもそのまま使えるんだけど、そうするとVine側のファイアウォールが対応できなくて結局通信できません。
UPnPで接続するならVineのファイアウォールは止めておく必要があります。
それか、使用するポートを固定しVineのファイアウォールでそのポートを使えるように設定し、ルータのポートフォワーディングを使うか、ですね。


○SAMBAの設定について
全部インストールでは最初からSAMBAがインストールされていますが、サービスは動いていません。
システム→システム管理→サービスから、smbを有効にする必要があります。
SAMBAのWeb設定ツールの SWEAT が入っていないのでsynapticからインストールすると、xinetdもインストールされます。
ただし、xinetdは有効なサービスになっていながらインストール直後は起動していないので、サービス の画面で起動させる必要があります。
また、デフォルトではSWATを使用できない設定になっているので、
/etc/xinetd.d/swat

disable = yes を disable = no に修正する必要があります。
その後、ブラウザで http://localhost:901/ を開けばSWATで設定できます。
SWATへは、rootでログインしないと細かい設定ができないので注意です。

自分のホームディレクトリを見れるようにします。
まず、GLOBALS で workgroup をWindowsのものと一致させます。
次に、SHARES の「ファイル共有の選択」のドロップダウンに既にhomesというのができているので選択。
ブラウジングオプションのbrowseableがoffになっているのでonにするとウィンドウズのマイネットワークから見えるようになります。
PASSWORD を選択し、使用するユーザーを一度「新規ユーザー追加」で登録しておく必要があります。
これは、Linuxのユーザーと同じ必要があります。

ファイアウォールを有効にしている場合に開けるポートは、パソコンおやじさんのページに詳しく載っていました。
http://www.aconus.com/~oyaji/suse9.2/samba_suse9.2.htm
ファイアウォールのSAMBAをONにするだけでは、マイネットワークから見えなかったので、「その他のポート」から上記を入力する必要があります。


Vine4.0以降GUI周りが非常に使い易くなった印象なのですが、その印象と反比例して利用者が減少しているのが残念です。
今までは「日本語環境の充実」、という売りで国内ではかなりの情報量を誇っていましたが、他のディストリの国際化対応が進みLinuxの普及が進むにしたがって、逆にそのメリットが生かせなくなってしまいました。
昔はLinuxの書籍と言えばVine関係というぐらい充実していましたが、今はVineの書籍をさっぱり見かけません。

ウィキペディアでも散々な書かれ方をしています。

でも、メーリングリスト等を見る限り活動は活発で、まだまだ頑張って欲しいと思います。

見た目の使いやすさと共に、Linuxの教科書的な作りをしている解りやすいディストリ、というのもVineの利点だと思います。
グラフィカルな起動画面になったけどF2キー押下でいつでも今まで通りの起動画面が見れるといった、使いやすさだけに特化するのでは無い所に好感が持てます。
今後は、初心者でも動かせるマニアックなOS、という方向に進んでいくのでしょうかね???(今までもそうだったんだけど。)

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2005/11/06

東芝HDDレコーダーRDシリーズからVineLinuxへダビングする

我が家のHDDレコーダーは東芝のRD-XS37です。
東芝のRDシリーズにした理由は、パソコンから設定などができるからです。
フォルダ名などの入力に、リモコンから入力するのはうんざりするし・・・。

しかも、VirtualRDってなフリーソフトを使うと、HDDレコーダーに録画した動画をパソコンに保存できてしまうのです。
そんなわけでVirtualRDをインストールしてみたのですが、何故かウイルスバスターとの相性が悪く、うまく動いてくれません。
RD-XS37から私のPCが見えないようなのです。
嫁さんのPCではうまくいくので、原因不明です。
私のパソコンは他のソフトでもウイルスバスターとの相性が悪いことがしばしばあり、トレンドマイクロにも調査をお願いしているのですが、今のところ全然解決していません。(っていうか、迷宮入りか?トレンドマイクロ!?)

嫁さんのパソコンにできてオレのパソコンではできない、そんな理不尽があっていいのか!?
と思い、いろいろ手を尽くすことにしました。

現在、実験用パソコンにWindows98とVineLinux3.1がデュアルブート環境でインストールしてあります。
こいつのLinuxで使えればいいのですが、VirtualRDはWindows用のソフトなので使えません。そこでWindows98を使うことにしました。
こいつにはファイアウォールとか無いし大丈夫だろう。
で、VirtualRDをインストールしたのだけど、うまくいかない・・・。
どうやらWindows98で使用するには、「137/udpをbindする」設定にする必要があるようで、この設定にする場合はファイル共有を使用しない設定にしておかなければいけないようです。
VirtualRDのページを参考に設定したところ、うまくいきました。
が、普段ファイル共有を使用しているし、VirtualRDを使用するときだけファイル共有を使用しない設定に変更し、また元に戻す・・・ってなことをやるのは非常に面倒です。

もっといい方法がないかな~と思った所、VirtualRDのページのリンクに、「RDService Java版のRD→PC(Windows/MacOS/Linuxなどで使用可能) 」ってなのを見つけました。
おおおお!?Linuxで使えるソフトがあるのか?
もしそれができるなら、願ったり適ったりです。

RDServiceのページを見てみたところ、Mac用に作られているが、Javaで作っているのでLinuxやWindowsでも動く、とのこと。
RedHat7での動作実績はあるようです。
RedHatで動くならVineでも動くだろうってな安直な考えで、試してみることにしました。


以下、実行したコマンドです。
※オリジナルの起動用のシェルスクリプトではsudoコマンドを使用して一般ユーザーで実行できるようにしていますが、sudoの設定をしておく必要があります。
 私のやり方では、起動スクリプトを書き換えてrootユーザーのみが実行できるように変更しています。

私の環境
VineLinux3.1
Java J2SE 5.0 Update 5
Javaのランタイムがインストールされているのが前提です。
javaコマンドが実行できるように、パスを通す必要があります。
Javaのインストールは「Linuxで自宅サーバ」の「Java環境の設定」が大変解りやすいです。

○インストール
/tmp にダウンロードしたとして、
rootでログイン
適当なディレクトリに移動します。(ここでは/usr/local/src)
cd /usr/local/src
解凍します。
mv /tmp/RDService_1.0b3.zip ./
unzip RDService_1.0b3.zip

解凍したディレクトリを適当なディレクトリ(ここでは/usr/local/sbin)にコピー。
cd /usr/local/sbin
cp -r /usr/local/src/RDService ./

○起動シェルスクリプトの書き換え
cd ./RDService
念のため、起動シェルスクリプト(RDService)のバックアップを作っておく
cp RDService RDService.BACK
間違って実行すると危ないので、バックアップから実行権限を除いておく
chmod a-x RDService.BACK
起動シェルスクリプトの書き換え
vi ./RDService

以下のように記述
#!/bin/bash
java -jar ${0%/*}/RDService.jar -s -p 5500:5509 -d /home/kyouyuu/movie $@

※-d には、ダビングしたファイルを置くディレクトリを指定


○FTPサーバが停止していることを確認
/etc/init.d/proftpd status
proftpdは停止しています

※起動している場合は停止させる
 /etc/init.d/proftpd stop
 また、起動させるときは
 /etc/init.d/proftpd start


実行方法
rootで
cd /usr/local/sbin/RDService
./RDService

RDServiceが起動し待機するので、HDDレコーダーからダビングする。

停止する時は、Ctrl+C キーを押します

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