VineLinux5.0インストール
ついに8/24にVineLinux5.0がリリースされました。
9月ごろにインストールしていたのですが、その後仕事が忙しくなり記事にできていませんでした。
頑なに文字コードにEUC-JPを使っていたVineですが、今回のバージョンからはさすがにUTF-8になりました。
そんなわけで、タダでもアップグレードに成功したこと無いのに、ましてや文字コードが変わって簡単に行くわけが無いと思ったので、アップグレードを試さず、いきなりクリーンインストールをしました。
と言っても、普段、AzureusというかVuseを使ってBitTorrentでファイルをダウンロードしたり、RDServiceを使って東芝のハードディスクレコーダーから動画をコピーしたりすることに使っており、この2つが簡単に導入できるなら、クリーンインストールでも全然問題ありません。むっちゃ個人的な問題ですが。
そんな訳でイチからクリーンインストールしたのですが、ややこしい所も無く画面の指示に従ってインストールするだけでした。
いちおう、インストールマシンのスペックです。
CPU Pentium3 1Ghz
マザーボード ASUS TUSL2-C-WOA
メモリ 512M
グラフィックボード Matrox MillenniumG450
LANカード Pragmatic UE1211D-TX (100BASE-TX)
SCSIホストアダプタ Adaptec AHA-2940J
モニタ MITSUBISHI Diamondcrysta RDT176S
デフォルトではFirefoxでFlashが使えません。プラグインのインストールに失敗します。
synapticで、Flashとかで検索すると install-assist-flash-plugin というのが見つかるので、これをインストールすれば使うことができます。
VineLinuxからWindowsの共有フォルダを見た時に文字化けする場合、
/etc/samba/smb.conf の
[global]の dos charset を CP850 から CP932 に変更すると化けなくなります。
テキストエディタが gedit から Leafpad に変わったのはちょっと戸惑いました。
gedit がどんどん高機能化していくので、シンプルな Leafpad になった、ということなんでしょうか?
○RDServiceのインストールについて
これは東芝のハードディスクレコーダのRDシリーズを持っている人にしか使い道が無いソフトなんですが、ハードディスクレコーダ間の動画コピー機能を利用してPCにコピーするものです。
RDServiceはJavaを使用するのでJavaのインストールが必要です。
synapticでjavaを検索すると、java-1.6.0-sun というパッケージが見つかるのでそれをインストールします。
ちなみに私はJavaのプログラミングもするので、JDKをインストールしました。
これは、java-1.6.0-sun-devel というパッケージ名になります。
RDServiceのページから RDService_1.0b5.zip をダウンロードしてインストールします。
私はいつも /usr/local/sbin/RDService にインストールしています。
root権限で
# unzip RDService_1.0b5.zip
と解凍すればインストール完了です。
Javaのバイナリで配布されているので、コンパイルなどは必要ありません。
RDService の起動用スクリプトがそのままでは使えないので、
#cd /usr/local/sbin/RDService
#vi RDService
として起動スクリプトを開き、以下のように書き換えました。
#!/bin/bash
java -jar ${0%/*}/RDService.jar -s -p 5500:5509 -d /ファイルを格納したいディレクトリまでのフルパス $@
書き換えたら、root権限で # ./RDService とするとRDServiceが起動します。
FTPサーバはもともとインストールされていないのか、特に止めておく必要がありませんでしたが、環境によっては必要かもしれません。
また、ファイアウォールを使用している場合は、
tcp 21
udp 137
udp 5500-5509
を開けておく必要があります。
ちなみにVine3.1時代の記事はここです。
○Vuseのインストールについて
これもJavaを使いますので、あらかじめJavaのインストールが必要です。
sourceforge.jpのazureusのページからlinux用のバイナリをダウンロードします。
ちなみに私がダウンロードしたのは Vuze_4.2.0.8_linux.tar.bz2 です。
ユーザーのホームディレクトリにファイルを置いて
$ tar jxf Vuze_4.2.0.8_linux.tar.bz2
で解凍し、
$ cd vuze
$ ./azureus
(または $ ./vuze)
で起動できます。
ここまで、すべてユーザー権限でOKです。
vuzeもファイアウォールの設定が必要です。
vuzeはデフォルトでUPnPのプラグインがあるのでUPnP対応ルータなら特に設定しなくてもそのまま使えるんだけど、そうするとVine側のファイアウォールが対応できなくて結局通信できません。
UPnPで接続するならVineのファイアウォールは止めておく必要があります。
それか、使用するポートを固定しVineのファイアウォールでそのポートを使えるように設定し、ルータのポートフォワーディングを使うか、ですね。
○SAMBAの設定について
全部インストールでは最初からSAMBAがインストールされていますが、サービスは動いていません。
システム→システム管理→サービスから、smbを有効にする必要があります。
SAMBAのWeb設定ツールの SWEAT が入っていないのでsynapticからインストールすると、xinetdもインストールされます。
ただし、xinetdは有効なサービスになっていながらインストール直後は起動していないので、サービス の画面で起動させる必要があります。
また、デフォルトではSWATを使用できない設定になっているので、
/etc/xinetd.d/swat
の
disable = yes を disable = no に修正する必要があります。
その後、ブラウザで http://localhost:901/ を開けばSWATで設定できます。
SWATへは、rootでログインしないと細かい設定ができないので注意です。
自分のホームディレクトリを見れるようにします。
まず、GLOBALS で workgroup をWindowsのものと一致させます。
次に、SHARES の「ファイル共有の選択」のドロップダウンに既にhomesというのができているので選択。
ブラウジングオプションのbrowseableがoffになっているのでonにするとウィンドウズのマイネットワークから見えるようになります。
PASSWORD を選択し、使用するユーザーを一度「新規ユーザー追加」で登録しておく必要があります。
これは、Linuxのユーザーと同じ必要があります。
ファイアウォールを有効にしている場合に開けるポートは、パソコンおやじさんのページに詳しく載っていました。
http://www.aconus.com/~oyaji/suse9.2/samba_suse9.2.htm
ファイアウォールのSAMBAをONにするだけでは、マイネットワークから見えなかったので、「その他のポート」から上記を入力する必要があります。
Vine4.0以降GUI周りが非常に使い易くなった印象なのですが、その印象と反比例して利用者が減少しているのが残念です。
今までは「日本語環境の充実」、という売りで国内ではかなりの情報量を誇っていましたが、他のディストリの国際化対応が進みLinuxの普及が進むにしたがって、逆にそのメリットが生かせなくなってしまいました。
昔はLinuxの書籍と言えばVine関係というぐらい充実していましたが、今はVineの書籍をさっぱり見かけません。
ウィキペディアでも散々な書かれ方をしています。
でも、メーリングリスト等を見る限り活動は活発で、まだまだ頑張って欲しいと思います。
見た目の使いやすさと共に、Linuxの教科書的な作りをしている解りやすいディストリ、というのもVineの利点だと思います。
グラフィカルな起動画面になったけどF2キー押下でいつでも今まで通りの起動画面が見れるといった、使いやすさだけに特化するのでは無い所に好感が持てます。
今後は、初心者でも動かせるマニアックなOS、という方向に進んでいくのでしょうかね???(今までもそうだったんだけど。)
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント