玄箱HG

2014/09/15

玄箱HGにext3フォーマットの外付けハードディスクを接続してハマる

かなり前に、玄箱に接続したUSBハードディスクをホットプラグ対応させるという記事を書いたように、我が家の玄箱HGは、1Tの外付けハードディスクを増設しているのでまだまだ現役で使っています。

そろそろ1Tでは足りなくなってきたので、2Tの外付けハードディスク(バッファローのHD-LB2.0TU3)に換えようと思いました。
で、Ubuntuでext3に変換し、1Tのハードディスクの内容を全て2Tのハードディスクにコピーして繋いだところ、ハードディスクがマウントされていません。
そういえば、ホットプラグ対応させるための設定が必要だったっけ、と思い、再度玄箱に接続したUSBハードディスクをホットプラグ対応させるの手順通りに設定をしなおしてもダメでした。

こうなると、どんどん疑心暗鬼になりますね。
玄箱HGは、USB3.0(をUSB2.0で使う想定なんだけど)のハードディスクをつなげないのか!?とか。

/var/log/messages を見ると、モジュールのロードで失敗しているようです。
murasaki.depend の問題か!?
と思ったのですが、前の記事でも同じ所でハマってるし!
ここのモジュールロードは、ダミーなんですよね。

手でマウントしてみたらどうかと思い、
mount /dev/sda1 /mnt/share/USB-MOUNT
としたところ、ext3のフォーマットがおかしい。iノードが変。みたいなことを言われました。
フォーマットをうっかりext4にしたか!?と思い、Ubuntuに繋いで確認したら、やっぱりext3になっています。

さっぱり解らず、ダメ元で玄箱からフォーマットした所、マウントすることができました。
なぜ!?ext3ってバージョン違いみたいなものがあるのか!?
ネットで調べてもほとんど情報が出てこなかったのですが、Linuxマシンのバックアップと、ext3に潜む罠 って記事に原因が載っていました。
ext3のi-nodeのデフォルト値が変更されて、128 byte から 256 byte に変わっているそうなんです。
この記事では、Windowsにマウントする際にハマったそうなんですが、玄箱も相当古いOSなんでたぶん同じ問題なんだと思います。
とすると、2Tのハードディスクの容量よりも、i-nodeの枯渇の方が後々問題になるかもしれません。

自分の過去記事 玄箱にUSB接続でハードディスクを増設する で同じようにハマってました。
当時はKnoppixでext3にフォーマットし、認識せずハマっていたっぽいです。で、玄箱でフォーマットしたらOKだったから、よく解んないけど、ま、いっかとスルーしていたようです。
最初からしっかり読み直しておけばよかった・・・。
今回もエラーメッセージ取り忘れていたので記事に書けませんでした。
またハードディスクを換装するときに同じ所でハマるかも・・・。

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2009/05/26

Ubuntu9.04 で Windowsの共有フォルダに接続する

Ubuntuデスクトップ版は非常に使いやすいのですが、Windows共有フォルダに接続すると日本語ファイル名が文字化けしてしまうのが不満です。
私がUbuntuを使い出したのはバージョン7.04からですが、既にこの時には文字化けが起こっていました。
バージョンが上がったら直るのかな?と思いつつ、9.04まで来てしまいましたが、一向に改善される気配がありません。

我が家ではファイルサーバに玄箱HGを使用しているため必要なファイルはここから持ってきているのですが、Ubuntuで使うときだけは文字化け化けのフォルダをカンで探し当てる状態でした。
そんなわけで、Ubuntuから玄箱HGのファイルを文字化けせずに見ようと思ったわけです。
今回の目標は、ファイルマネージャで玄箱のファイル名を文字化けせずに見ることです。
ちなみに玄箱はむっちゃノーマルです。Debian化とかしているわけではありません。

ネットで調べた所、けっこう情報が錯綜しています。
sambaやsmbfsのインストールが必要だとか、「サーバへ接続」からは無理なので、mountコマンドでマウントする必要があるとか、古いNASだとダメとか・・・・。
Ubuntuのバージョンによって対策方法が異なるのかもしれません。
そこで、Ubuntu9.04に関する情報を探したのですが、Windows共有フォルダに関する情報が全然見つかりません。
みんなどうしているのかな・・・。

いきなりsambaをインストールするなんてのは抵抗があったので、お手軽にできそうなことから始めました。
まず、cifsでマウントする方法。これだと、コマンド打つだけだからね。
sudo mount -t cifs //ファイルサーバのIP/共有フォルダ名 /mnt -o username=ユーザー名, password=パスワード,codepage=cp932,iocharset=utf8
としてみた所、/mntに(mnt直下にマウントするのも考え物だが、実験ということで(笑))マウントはできたのに文字化けは相変わらずでした。

次にお手軽そうなのが、smb.confを修正するものです。
harutin_99 の日記 の記事を参考にしました。

/etc/samba/smb.conf
の、 [global] の直下に以下を追加します。
unix charset=utf-8
dos charset=cp932
display charset=utf-8

もちろんそのままでは書き込めないので、
$ sudo gedit
として root権限で gedit を起動してファイルを修正するのがお手軽です。
とか言いながら、自分はvimに慣れているからvimで修正しましたが。

修正後、Ubuntuを再起動しました。
で、メニューにある場所→サーバへ接続 を起動します。
サービスの種類 に Windows共有を選択。
サーバ名に共有フォルダのあるPC(私の場合は玄箱HGですが。)のIPを記入。
フォルダに共有フォルダ名を記入。
とりあえずこれだけ入力すれば接続できます。

で、日本語ファイルを見てみると・・・・。
ばっちり文字化けせずに表示されました!


この状態で先ほど行ったmountを再度行いましたが、これは文字化けしてしまいました。
mountの設定とは別のようです。
ま、ファイルマネージャでWindowsの日本語ファイル名を文字化けさせずに見るという目標は達成できました。

あと、気づいたことです。
場所→ネットワーク からWindowsネットワークを選択してもいいのですが、私の環境ではうまく接続できないことがあります。何故かは不明。
場所→サーバへ接続 なら確実です。(入力が面倒ですが・・・。)

共有フォルダ名は日本語でも接続できました。この段階で既にsjis対応できているんですね。
8.04の時にあった共有フォルダへ書き込めない問題も9.04ではきちんと書き込みでき、快適に使えます。
あと念のため、Windows2000で共有フォルダを作り接続してみましたが、問題なく繋がりました。

ネット上ではバージョンの違いや共有フォルダへの接続方法の違いがごちゃごちゃになっているので、何が正しいのやら情報を見つけにくいですね。
これにUbuntu側で共有フォルダを作る方法なんかも混じってくるのでネットで検索しても情報の取捨選択が大変です。

この辺を本家のページで情報をまとめてくれないかなあ。WindowsやNASとのファイル共有ってけっこう需要があると思うのですが。
っていうか、日本語版CDであらかじめ、smb.conf を修正しておいてもらえないものなんだろうか?
何か修正できない理由があるのかな?

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2008/11/12

玄箱のファンを替える

我が家の玄箱は純粋なNASとして多大な働きをしております。
純粋なNASとして使っても、使いやすいようにカスタマイズ可能な所が玄箱の魅力とも言えます。

そんな玄箱ですが、いろんな欠点もあります。
その一つがファン。
ネットで「玄箱 ファン」と検索すれば、玄箱大好きな人のページはヒットせず(ある意味ヒットしているのだが・・。)、玄箱のファンが壊れた人のページばかりがヒットします。
そうなんです。玄箱のファンは壊れやすいのです。

常時接続していた我が家のファンもとうとう壊れました。

壊れたと言っても急にファンが止まるようなことは無くて、だんだん騒音が激しくなります。
常時稼働しているものだから、気になる気になる。
そんなわけで、ネットでファンの交換方法を検索すると、4インチファンであれば交換可能なことが解りました。
玄人志向から交換キットなるものも発売されているのですが、余計なパーツも抱き合わせて買わされるため、交換キット購入者は少数派です。たいがい、4インチファンを独自に調達してます。
玄人相手の商売もいいことばかりではないのですな・・・。

しかも、交換している人ってただ単に交換するだけではありません。
玄箱のファンを交換するには、今のファンを切ってハンダ付けする必要があるのですが、みんなここにファン接続用のコネクタも付けています。
なるほど。こうすればまたファンが壊れたときにも、ファンの交換が楽ですね。

ここまで調べて秋葉原までファンを調達しに行きました。
本来なら秋葉原のPCパーツ専門店をうろつくのですが、一緒に来た1歳の息子が退屈しそうだったので手っ取り早くヨドバシで探しました。
なんかPCマニアがヨドバシでパーツを買うと敗北した気分になるのは何故なんだろう・・・。


ファン購入時の注意点は、ファンの線が3つ出ているものを選ぶことです。
つまり、玄箱はファンが回っているかチェックを行っているってことですね。

交換前のファンの型番は、 ADDAのAD0412LX-G76 で、スペックは有限会社ファインチューンの社長の記事によると 12V-70mA, 4,800rpm なんだそうです。
けっこういいものが付いてはいるんですね。

で、買ってきたのがDECAの FJ0410S60 風神 FU-JIN ってやつです。
回転数が6000回転と高いのですが、値段は安い!600円ぐらいで売ってます。
電源が、よくあるファン用の小さいヤツとハードディスクに使うデカいヤツ、どちらからでも供給できるのですが、玄箱に組み込むにはデカいヤツが邪魔です。
ま、切り落とせば問題ない。

早速玄箱をバラして接続しようと思って問題が。
オレんち、ハンダゴテが無いし!!
中学時代、電子工作部部長の身でありながら、なんたる醜態!
とりあえず、嫁の弟に借りて場をしのぎました。
ハンダゴテが無いような家なんで、配線の皮剥きも一苦労。
ニッパーなんていう文明の利器が無いのでハサミで剥きました。二回ほど配線を切り落としました。

ま、そんな苦労もありながら、なんとかコネクタとファンを接続しました。
配線の色は赤と黒が一緒なので、玄人な方々はまず間違えることは無いと思います。
この程度、元電子工作部部長のオレにとっては楽勝だな。
ってな感じで玄箱を組み立てなおし、電源を入れた所、なんか空気吸い込んでいるんですけど!!

ファンの裏表を逆に付けていたのでした・・・・。
ここで気づいたのですが、買ってきたファンは元のファンより1ミリほど高さがあり、正しい方向には入らないのです。
逆なら計算されたぐらいピッタリ収まるので、何も考えずに逆さまに付けてしまったのでした。
そんなわけで、玄箱にピッタリ組み込めるようにファンの4隅の穴のうち2つを少し広げました。
この作業もろくな道具が無いので、プラスドライバでグリグリ穴を広げました。

やっとこさ完成!
ファンの回転数が高めなのですが、思ったより静か。
少なくとも壊れたファンよりは断然静かです。
ちなみに、交換したファンの耐久性は30000時間だそうです。
3年ちょっとは大丈夫みたい。
玄箱を買ったのが2005年の秋なので、元のファンと同じぐらいは使えるってことかな。


2008/12/06 追記
その風神なんですが、既に爆音を発しており、ほぼ壊れてます。
1ヶ月持たなかったじゃん。だめじゃん風神・・・・。

そんなわけで、またまたファンを調達しました。これに懲りて、メーカー物にしました。
AinexのCFP-40SGです。
値段が風神の3倍以上もするebm-papst製のファンです。
このファンは、本体取り付けの際に加工が不要でピッタリはまりました。
静音ファンだけあって、むちゃむちゃ静かです。

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2008/09/14

玄箱の時刻合わせ

今回は小ネタです。

玄箱は時間がよくズレます。
一ヶ月で10分ぐらいはズレると思う。時計としては失格です。
数秒のズレなら気になりませんが、分単位でズレると、実用上問題があります。

前からうちの嫁に、ファイルの同期をする時に時刻がおかしいと問題が出るからなんとかしてくれと言われていたのですが、玄箱にはntpdateが無いので難しいのだろうと思っていました。

と言うのも、玄箱の時刻ズレは有名な話なのに、ネットで調べても対策はほとんど、Debian化してなんとかしている記事ばかりです。
そんなわけでデフォルトでは難しいのだと思い込んでいました。

そんなある日、ふと玄箱のCDの中身を見ると、ntp-4.0.99g.tar.gz があるではないか!
これとcronがあればなんとかなりそうです。

玄箱のCDのbinaryフォルダから ntp-4.0.99g.tar.gz を持ってきて適当な場所に置きます。
で、
# tar xzvf ntp-4.0.99g.tar.gz -C /
とすればインストール完了。

cronの設定をしようと、
# crontab -e
としたら
/usr/bin/editor: No such file or directory
と出ました。
crontab のコマンドはあるのに使えないとは。玄箱のこういう中途半端な作りがイヤです・・・。

しかたが無いので、/etc/crontab を直接修正。
最終行に以下を追記しました。
00 1 * * * root ntpdate 111.111.111.111

最後のIP部分には、NTPサーバのIPを記述します。
NTP サーバ一覧
とかで調べるといいです。
ちなみに我が家ではLAN内にNTPサーバがあるので、そこのIPです。
これで、毎日午前1時ぐらいに時間を合わせてくれます。

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玄箱に接続したUSBハードディスクをホットプラグ対応させる

以前、玄箱にUSB接続でハードディスクを増設しましたが、これは /etc/fstab で直接マウントさせる方法で、設定は簡単なのですが、玄箱HG起動前にUSBハードディスクを接続しておく必要があり、起動後はずーっと付けっぱなしになります。
設定した時は、そういう運用でいいかなーと思ったのですが、増設したUSBハードディスクが1T(テラ)もあるのでここに置くのは基本的に動画ファイルやCDのイメージなどファイルサイズが大きいものになります。
こういうファイルを日常的に使うわけではないので、外付けハードディスクの電源が常に入れっぱなしになっているのはなんとなく無駄な気がしてきました。
そんなわけで、使いたい時に外付けUSBハードディスクを挿せば使えるようにするため、ホットプラグ対応を行うことにしました。
今まで謎だった murasaki の動きについて勉強できるしね。

とりあえず、玄箱にUSB接続でハードディスクを増設で行った変更は元に戻しておきました。


さて、やり方ですが、「玄箱の本」に全部載っています。(笑)
ま、玄箱HGを買った人は持っていて損は無いと思います。

「玄箱の本」の付属CDから murasaki_mount.tar.gz を玄箱の適当なフォルダに置きます。
# tar xzvf murasaki_mount.tar.gz -C /
とコマンドを打ってインストールします。

# tail -f /var/log/messages
として messages を表示したままUSBハードディスクをぶぢっと挿して、出てくる文字列を確認します。
MODULE 0x0383 0x152d 0x2336 0 0 0x0 0x0 0x0 0x8 0x6 0x50 0x00000000
みたいに出てくる
0x0383 0x152d 0x2336 0 0 0x0 0x0 0x0 0x8 0x6 0x50 0x00000000
を後で使うので、忘れないようにエディタとかにコピーしておきます。

その後、
# cat /proc/scsi/scsi
として、
Vendor: SAMSUNG Model: HD103UI Rev:
と出てくるVendor:以降の部分を後で使います。
これだと、SAMSUNG ですね。

/etc/murasaki/murasaki.usbmap の最後に、以下を追加。
alias-sd 0x0383 0x152d 0x2336 0 0 0x0 0x0 0x0 0x8 0x6 0x50 0x00000000

数値部分はさっき調べた数値を追加しています。

/etc/murasaki/murasaki.usbmap の最終行に、以下を追加。
SAMSUNG.* 1 /mnt/share/USB-MOUNT ext3

さっき調べたVendor:と、マウント場所、ハードディスクのフォーマットを記載しています。
1ってのは、最初のパーティションってことです。


これだけでOK、と本では書いてあります。
ちなみに、修正するファイルは読み込み専用なので、ファイルを修正するにはアクセス権を変更するか、vi終了時に :wq! と強制的に書き込む必要があります。


さて、念の為再起動し、USBハードディスクを挿した所・・・・マウントされない・・・。

/var/log/messages を見ると、モジュールのロードで失敗しているようです。
murasaki.depend の問題か!?
でも、本では「ドライバの読み込みは実際には行われません」と書かれています。
さらに、「間違いさえなければ、必ずマウントできるはずです。」とまで書いてあるのに、マウントできないとは!
ファイルの修正ミスが無いか何度も調べたけども間違っていません。


わけがわからず、ネットでいろいろ調べてみました。
すると、槻ノ木隆のPC実験室 ってページにGigabit Ethernet対応「玄箱」(Part2)~USBを使えるようにするという記事がありました。

調べてみた所、玄箱HGのUSBハードディスクのホットプラグは簡単に言うと以下の動きになるそうです。
1、カーネルでUSB Hotplugイベントが発生。
2、hotplug.murasakiが呼ばれる。
3、murasaki.usbが呼ばれる。
4、murasaki.usbで、
 ・カーネルから渡されたUSBデバイスに関する情報を取得する。
 ・この情報と、murasaki.usbmap に記載された情報を比較し、デバイスを特定する。
 ・デバイスが特定できた場合、そのデバイスを利用するするのに必要なドライバを、
  murasaki.dependから読み取ってロードするが、USBハードディスクの場合は、
  murasaki.preload に usb-storage の記述があり既にロードされている為
  ロードしなくて良い。呼び出す真似だけする。
 ・ドライバのロードが終わったら、murasaki.callを呼び出してモジュールに対応したスクリプトを実行する。
5、murasaki.call から murasaki_mount が呼び出される。
6、murasaki_mount は murasaki.mnttab の情報に従って、マウントしたりアンマウントする。

ってことのようです。
2、以降のファイルを順番に追って行った所、murasaki.call って所には
[net]: net
としか書かれていません。
どう見てもUSBハードディスクの設定には見えません。
そこで、このページに書かれているように
/etc/murasaki/murasaki.call の最後に以下を追加しました、
[usb]: /etc/murasaki/bin/murasaki_mount

そしてUSBハードディスクを繋ぐと、きちんとマウントできました!
やっぱりモジュールロード時のエラーは無視してOKでした。
っつーか、「玄箱の本」間違ってるし!!


ちなみに、「玄箱の本」からインストールしたのは murasaki_mount だけです。
上記ページでは、このスクリプトを VineLinuxが配布しているmurasakiのRPMSから取ってこれると書いてあるので、「玄箱の本」が無い人でもできる可能性があります。


もう少しネットを調べた所、
seechickenの日記 の玄箱
って所を見つけました。ホットプラグ化の記事が簡潔にまとまっています。

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2008/07/14

玄箱にUSB接続でハードディスクを増設する

前回、玄箱HGのSATA追加に失敗し、1T(テラ)のハードディスクが余ってしまったわけですが、玄箱容量増設計画として以下が考えられます。

1.今後PCを新調した時にでもハードディスクのモードを3.0G/sから1.5G/sに変更して玄箱に搭載する。
  それまでハードディスクを保管しておく。

2.1Tのハードディスクを外付けケースに入れてWindowsで使う。
  フォーマットはNTFS。

3.1Tのハードディスクを外付けケースに入れて玄箱に増設する。
  フォーマットはext3

1では、PCを新調するまで玄箱のディスク容量が持ちません。
2と3で迷いましたが、NASの利便性を知ってしまっては、もはや外付けには戻れません。
玄箱はNTFSを認識できないので、ext3でフォーマットし、外付けケースを玄箱専用にします。

そんなわけで、またまた秋葉へ。
とりあえず石丸電気はスルーし(笑)いろんなお店のハードディスクケースの値段を見てみました。
すると、タイミング良くT・ZONEで外付けケースの安売りをしていたので買ってきました。
センチュリーの 冷やし系HDD検温番 CLS35EU2BF です。
SATAⅡ3G対応を確認したのは言うまでもありません。

さて、SAMSUNG の HD103UI を外付けケースに入れて玄箱で認識できるか試してみます。
$ tail -f /var/log/messages
とコマンドを打って、messagesの更新をリアルタイムで見れるようにしておきます。
外付けケースのUSBを玄箱前面のUSBに挿すと、scsiとして認識できているメッセージがずらずらと出てきました。
問題無し。

ここからフォーマットしたりなど大変なのですが、世の中にはコマンドを残してくれている方がいらっしゃるもので、
嗚呼。物欲物語。。 玄箱HGにUSBリムーバブルハードディスクを接続してみる
の内容を、まるまる参考にさせて頂きました。
ちなみに最初、コマンドでフォーマットするのが面倒だったのでKnoppixのGpartedからフォーマットしたら、なぜか玄箱でマウントできなくて諦めました。

ハードディスクのフォーマット後、「玄箱の本」で説明しているようにmurasakiを設定すべきかどうか迷いました。
外付けを抜き差しするならmurasakiの設定をしておくとマウントしなくて済むので楽です。
バイナリも「玄箱の本」にあるから、そう難しくもなさそうだし。

でも、フォーマットがext3なので、Windowsでは使えないし、外付けハードディスクとして使う出番は少なそうです。
オレはLinuxで使えるけどな。

それだったら /etc/fstab の追加のみでOKかな、と思い、このファイルだけ修正しました。
具体的な方法jは、上記のリンクに全部載っています。楽できました。

これで、我が家の玄箱の容量は1.3T(テラ)になりました。
でも、予算より7千円オーバーするハメに。
安物買いの銭失いとはまさにこのことですね・・・・。

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玄箱のSATA追加で失敗する

玄箱はIDEのハードディスク用のNASですが、SATAを繋げるアダプタでKURO-SATAというのが出ています。
最近ではSATAのハードディスクの値段の下落がIDEに比べ大きく、次に玄箱にハードディスクを換装する時はSATAを載せることになるな、と思い、KURO-SATAを購入していました。

そんな中、玄箱HGの300Gのハードディスクの2/3ほどが埋まり、そろそろハードディスクを載せ換えないといけないなあと思っていたときに、500GのSATAハードディスクがついに6千円台に突入しました。
500Gが7000円でおつりが来る時代になるなんて!

好機到来! そんなわけで、秋葉までハードディスクを調達に行きました。
予算は1万円くらいを見込んでいます。
で、駅前の石丸電気のDOS/V工房を覗いて見た所、週末の個数限定で1T(テラ)のハードディスクが12,980円で売っていたのです。
げげ~!予算に3千円追加で単位が変わるなんて!
他のお店も見に行ったのですが、500Gで7千円未満の価格は見るものの、1Tで1万3千円を切る価格というのはありませんでした。
予算を少し超えるが、500Gだとまたすぐにハードディスクがいっぱいになりそうな気がするし、1Tを買っておく方がいいかも!と思ってきました。

ちなみに、そのハードディスクは SAMSUNG の HD103UI です。
3.5インチながらノートPC並みの5400RPMってのが特徴で、逆に速さを重視しない環境では消費電力が減るのでNASに最適だと思いました。

そんな訳で、HD103UIを購入し、玄箱HGにKURO-SATAと共に換装して起動させた所・・・・・。

起動しない! そんなバカな!
電源を入れると、ハードディスクが少し動いた所でDIAGが6回点滅します。
これは、ハードディスク不良の際に出るエラーです。

とりあえずハードディスクに付属している説明書を読んでみました。
すると英語で、

レアケースで、SATA1.5G/s のインタフェースだとSATA3.0G/sのデバイスを認識できない。

のようなことが書かれていました。
この場合は、メーカー提供のソフトを使用してハードディスクを1.5G/sのモードに切り替える必要があるそうです。

KURO-SATAがこのパターンに含まれる可能性は十分にあります。
KURO-SATAは1.5Gのものだし、なんたって玄人志向だからな。

でもそういう場合って、ジャンパの設定を変えるなりしてモードを切り替えるのが普通なのではないかい?
ネットで検索した所、
日立HGST製のSATA HDDでも同じ問題が出ているようです。
jBlog 日立HGST製SATA HDDを認識出来ない問題の解決方法
やはりこちらもツールを使用してモードを切り替える必要があるそうです。

仕方が無いので SAMSUNG のページに行ってソフトを一式ダウンロードしてきました。

が・・・。これってどうやって使うのだ?フロッピーにインストールしてブートディスクを作るのはいいが、変換コネクタが認識できていないハードディスクを認識できるのか?
ウチにはあいにく、SATAを接続できる機器がありません。
KURO-SATAが唯一のSATA接続機器だったのです。
ダメ元でハードディスクをKURO-SATAで繋いで、IDE→USB変換してPCに接続し、フロッピーから起動した所、やっぱりダメでした。

SATAが認識できなくて困っているのにSATAが使えないと設定変更できないなんて!
ルータのマニュアルがネット上にあるってぐらい不条理な展開だ!

ダメ元で石丸電気に返品の電話をした所、相性問題は返品対象にならないらしく、やっぱりダメでした。
ああ、普段全然行かない石丸電気なんかで値段につられて買ってしまったのがそもそもの原因です。
他のお店ではハードディスクの相性保証をやっているお店もあるってのに!
こういう所をしっかりやってくれないと石丸では怖くて買えんぞ!店員は回転数の説明しかしなかったっつーのに~!

さて、玄箱の容量増設計画とこのハードディスク、どうするべきか・・・。
高い勉強代になりました。

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2005/10/23

玄箱を組み立てる

そんなわけで、玄箱を組み立ててみました。

箱を開けると、中には 本体と、セットアップ用のCD、解説書1枚 が入ってました。

この解説書1枚ってのが曲者で、本当に紙切れ1枚です・・・。
え~。普通、なんかこう、使い方とか設定の仕方とか、数ページのマニュアルが入っているものじゃないですか。
そういうの、一切無し!
なんたって玄人志向だからな!!

とりあえず、その解説書を頼りにしつつ組み立てました。
本体を開けるのは、解説書どおりにやれば簡単でした。
ハードディスクの取り付けも、ま、パソコンにハードディスクを取り付けるのと似たようなものです。

KURO-BOX_2
開けた状態。
すごくシンプルな作りです。

KURO-BOX_3
基板。
ここにPowerPC(MPC8241)の266MHzが載ってます。


さて、問題は、組み立てです。
解説書には「取り外しと逆の手順で組み立ててください。」としか書いてないのだ。(汗)
なんたって玄人志向だからな!!

本体開けた時に、なんか透明のプラスチックの部品が落ちてきたのだけど、これ、どこに付いてたのだ???
解説書を読んでみると、どうやらそれは「レンズ」らしくて、写真をよ~く見ると、かろうじてどこに付くものか解りました。(でも透明だから見難い)
こいつが「レンズ」と呼ばれる所以は、ネットワークやハードディスクのアクセスランプ用のダイオードが基板に直付けされているため、その光を前面まで持ってくる為に使っているからです。
でも、誰もこの部品の形を見てレンズと気付く人はいないだろう・・・。

組み立ての最後に本体を閉めなくてはいけないのですが、ここでちょっとハマりました。
本体が閉まらないのです。(汗)
何度か閉めようと挑戦した挙句、ハードディスクを固定する金属の板がひっかかってうまく閉まらないことに気付きました。
金属に、ちょっとしたでっぱりがあり、これを本体に差し込まないと閉まらないのです。
そんなことはもちろん解説書に載っていません。

そんなこんなで本体も閉まり、完成!・・と思ったのですが、なんかネジが1本余ってるんですけど。(汗)
ハードディスクを固定するためのネジの予備か?とも思ったのですが、長さが違います。
どこに付けるんだ?と思ったところ、背面にネジ穴がありました。
しかも、「電源に近いから危険」みたいなことも書いてあります。(汗)
だから、あえて解説書に載せなかったのかな?
ネジの1本無かろうが、NASの性能に問題無いだろうし。
とか思いつつも、やっぱり閉めときました。
これ、本体開ける時にここのネジがあることを忘れると、本体を破壊するよな。(汗)
と思ったので、解説書に、「背面にネジあり」と書き込んでおきました。
もちろん解説書にはそんなこと一言も書いてありませんから。
なんたって玄人志向だからな!!


以上で組み立ては終了です。
あとはセットアップ用のCDを入れて実行するだけです。
解説書通りにやれば、サーバのソフトウェアがインストールされて、NASとしての機能が実現されます。

で、「使用方法」を読むと、
「コンピューターの検索」で「KURO-BOX」を検索して見つかったらネットワークドライブに設定する。

ええ~!? これだけなんですか?せめてワークグループとか変えられないんですか?

そんなはずは無い!と思い、ネットで調べたら、いろいろと出てきました。
ブラウザからちゃんと設定できます。(笑)
そんなことは解説書には載ってません。
かろうじて、「Web管理者」のパスワードのみ載ってます。
「Web管理者」って何ですか!?

そういえば、玄人志向のページで、Webから設定する時のログインパスワードが解らなくて、他の人から「説明書ぐらい読め!」と怒られている人がいっぱいいました。
そうそう。せめて説明書ぐらい読まんかい!と思ったのですが、それにしても質問が多すぎます。
何故かと言うと、パスワードの入力に失敗すると、

 パスワードエラー
 
 管理者パスワードが一致しません。
 次のことを確認して下さい。
 ・「ユーザー名」は"root"と入力して下さい。
 ・「パスワード」は設定したパスワードを入力して下さい。
 (出荷状態では設定されていません)
 ・入力できる文字は半角英数字のみです。

って表示されるからです。
「出荷状態では設定されていません」だって????
出荷状態で設定されてるし!!

・・・やっぱ玄人志向、恐るべし!
というか、これって、玄人とかそういう次元の問題じゃ無いような気がするんですけど。(汗)

「Web管理者」ってのが、Webで設定する時のユーザーなんですが、もう1人ユーザーが書かれています。
「コンソール管理者」です。
コンソールなんですか!!
玄箱が他のNASと決定的に違う点は、TELNETで繋げてしまう点なんです。(笑)
なんでNASにコンソールがいるねん!!(笑)
ま、はっきり言って、コマンド打ち放題なわけです。

つまるところ、玄箱の中身って実はLinuxなわけで、LinuxでSambaを使ってファイル共有を実現しているだけなんです。
コマンドが打てるということは、他のアプリケーションのインストールができてしまったり、とにかくやりたい方題なわけです。

ネットで調べると、みんな改造しまくりです。(笑)
CPUがPowerPCだから、PowerPCで動くLinuxも動くわけで、DebianとかVineとかがインストールできちゃうみたいなんです。(かなり難しいそうだが)
そうなると、もう玄箱はNASじゃなくて、立派なサーバですよ!
事実、Apache入れたり、メールサーバにしたりしてる人がけっこういます。

そんなこんなで調べてると、玄箱に関する書籍も3冊ほど出ていることに気付きました。
その中で、「玄箱の本」てのが評判いいようで、早速、買いに行ってきました。(笑)
初代玄箱ではなく、玄箱/HGを対象に書かれているってのも、この本にした理由です。
かなり高度なことが書いてあるのですが、その高度なことをする為のバイナリ入りCDが付いてくるので、簡単にできるそうです。本当に基本的なLinuxの知識は必要ですけど。
その分、込み入った仕組みなどは書いてないので、実際何が起こっているのかはさっぱり不明です。(汗)
お気軽に玄箱の実力を試したい人にはいい本だと思います。
Webサーバにしたり、CDのリッピングをしたり、RAID組んだり、無茶してます。(笑)

この本読んで気付いたのですが、玄箱のUSBに、そのままではUSBのハードディスクを付けられないんですね。(汗)
てっきりできるものだと思ってました。
じゃあ何の為のUSBやねん??
Webの設定画面から「http://玄箱のIP/cgi-bin/usb.cgi」って打つと、何故かUSBの設定画面が出てくるのですが(汗)、この画面からは設定できないのかな?
murasakiの設定などをすると、使えるようになるそうなんですが、素人にはわかりませんて。
なんたって玄人志向だからな!!

このUSB、普通のUSBだから、その気になればいろ~んな物が引っ付きます。
「玄箱の本」ではUSBサウンドデバイスをひっつけて、MP3流したりしてるし!!
うお~!!玄箱、極める価値ありだぜ!!


と思いつつ、冷静に考えてみたらNASの為に買ってるのに、明日からWebサーバになりましたとか言ったら、嫁さんにシバかれるな・・・。と思いました。
そういうのは普通のLinuxマシンでやればいいんだし・・・。

というわけで、我が家の玄箱君は、現在普通にNASとして活躍しております。(笑)

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2005/10/17

玄箱を買う

外付けのハードディスクを買うことになりました。
嫁さんが、「みんなで使える外付けのハードディスクが欲しい!」と言ったからです。

みんなで使えるハードディスクって、我が家にあるじゃん。
Linuxのファイルサーバが。

と言った所、使い方が良く解らんので、お手軽に使えるものが欲しいらしい。
VineLinuxで作ったSambaのファイルサーバ、Pentium3の1Gというスペックのため、常時起動するにはちょっとツラく、使いたい時だけ電源入れて使っているのですが、その起動とシャットダウンのやり方が良くわからないらしい。
嫁さんはヘルプディスクをやっていることもあってWindowsに関しては私より詳しいのですが、Linuxに関してはまるで覚える気が無いようです・・・。
Windows触れりゃあ、最近のLinuxも同じだと思うんだけど・・・。

3回秋葉原に買いに行きましたが、決断できず、3回買わずに帰ってきました。(汗)
最初は外付けのUSB2接続のハードディスクが値段的にもお手ごろでよいのではないか、という話だったんだけど、嫁さんと使い方を検討していくうちに、せっかくLANを構築しているんだから、NASにして常時使えた方がいいのではないか?ということになりました。

で、嫁さんとまたまた秋葉原へ買いに行ったのですが、やっぱりNASはまだまだ高いです。
現在、ハードディスクが250Gでだいたい1万円という相場なのに、NASだと250Gで3万5千円で安い方です。
それは予算的に微妙だな~。

どこが一番安いかなとうろついていたら、あきばおーの玄箱が目に付きました。
KURO-BOX/HGで\17780 というお値段!
ハードディスクが1万円として、3万円未満のNASが買える計算です。
が、こういうマニアックなものを嫁さんが許してくれるわけが無い。

と思っていたら、意外なことに玄箱を買うことに同意してくれました。
安くでNASを買いたいという、家庭の事情からです。(笑)
そうそう。せっかくLinuxとSamba使ってるダンナがいるのに、もったいないじゃんね~。

KURO-BOX
そんなわけで、玄箱を買いました!
青色の保護シール、かっこいいので貼り付けたままにしてますが。(笑)

ちなみに、ハードディスクは予算ギリギリまで増やして、300Gにしました。
それでも計3万3千円未満に抑えられました!

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