前回、UbuntuをUSBメモリにインストールしてみましたが、libretto U100 では画面の解像度が800×600固定になってしまう問題が発生していました。
前回にも書きましたが、ネットでいろいろ調べた所、バグっぽいということが解りました。
で、解像度がおかしい時は、まずXの設定を疑え、というのがいろいろなページに載っていました。
libretto U100 でメインに使っている VineLinux は正常に使えているし、KNOPPIX5.1.1をUSBメモリから起動した場合には、起動時に fb1024x768 のオプションを入力する必要はありますが、正常に動きます。
VineLinuxの xorg.conf のうち、解像度に関係する部分を見てみると以下のようになっています。
Section "Monitor"
Identifier "Monitor0"
VendorName "Monitor Vendor"
ModelName "LCD Panel 1280x768"
### Comment all HorizSync and VertSync values to use DDC:
HorizSync 31.5 - 65.0
VertRefresh 50.0 - 90.0
Option "dpms"
EndSection
Section "Device"
Identifier "Videocard0"
Driver "i810"
VendorName "Videocard vendor"
BoardName "Intel 852"
Option "DDC" "off"
EndSection
Section "Screen"
Identifier "Screen0"
Device "Videocard0"
Monitor "Monitor0"
DefaultDepth 24
SubSection "Display"
Viewport 0 0
Depth 24
Modes "1280x768" "1152x768" "1024x768" "800x600" "640x480"
EndSubSection
EndSection
ちゃんとグラフィックを Intel 852で認識しているんですね~。(本当は855なんだけど(笑))
これをUSBメモリにインストールしたUbuntuのxorg.confへ書き換えて(もちろんServerLayoutも書き換えるのですが)、Xを再起動すると、Xは起動するのですがカーソルが表示されなくなる例の現象になってしまいました。
失敗か~。
そう言えば、UbuntuのCDを libretto U100 のDVDドックから起動した時は、ちゃんと解像度が反映されるんですよね。
同じUbuntuなのに、xorg.confに違いがあるのだろうか???と思い調べてみました。
こっちがCDからの起動時のモニタ部分
Section "Monitor"
Identifier "Generic Monitor"
Option "DPMS"
HorizSync 28-51
VertRefresh 43-60
EndSection
こっちがUSBメモリからの起動時のモニタ部分
Section "Monitor"
Identifier "Generic Monitor"
Option "DPMS"
EndSection
です。
USBメモリ側では、モニタの周波数が書かれていません。
どうやら、これが解像度の変更ができなくなる正体のようです。
USBメモリの xorg.conf に、CDと同じように周波数などを書き込んだところ、見事にきちんと表示されるようになりました!
でも、USBメモリ起動時にxorg.confの設定をしているから、再起動すると設定が変わってしまうんですよね。
そこで、起動後、スクリプトでxorg.confを書き換えて、Xを再起動するようにしました。
以下、手順です。
デスクトップに、 Section "Monitor" 部分を書き換えたxorg.confを置きます。
デスクトップに、xconfig.sh みたいな適当なファイル名で以下の内容のファイルを作ります。
# /bin/sh
sudo cp /home/ubuntu/Desktop/xorg.conf /etc/X11/
ただ単に、デスクトップにあるxorg.confを本物にコピーしているだけです。(汗)
xconfig.sh右クリックでファイルの設定画面を出し、実行可能にします。
で、ファイルをダブルクリックすれば、ファイルをどうするか聞いてくるので、「ターミナルから実行」します。
念のため本物のxorg.confが書き換わっているのを確認したら、
[CTRL]+[ALT]+[BACK SPACE]同時押しでXを再起動させます。
(最悪Xが落っこちたら、[ALT]+[F1]とかでコマンドラインが出ます。[ALT]+[F4]でX起動だったかな?)
おお!ちゃんと表示された!
毎回、この操作をしなければいけないのが難点なんですが・・・。
とりあえずこれで、Ubuntuの機能を満喫できます。無線Lanも楽々接続~。
でも、Windowsファイル共有では日本語ファイル名が化けるんですね。(汗)
この辺の日本語対応は、Vineの方が使いやすいかな。
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